水素爆発がいまでも続いていると仮定した絵であります
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魚のセシウムなぜ下がらない 国、汚染源や経路調査へ
東京電力福島第一原発事故から1年を過ぎても一部の魚から高濃度の放射性セシウムが検出されていることから、国の総合科学技術会議は、汚染源や汚染経路の解明を目指した緊急調査を実施する方針を決めた。
事故後、水産庁などが魚を約2万検体調べたところ、セシウムの濃度は低下傾向にあった。 だが、海産魚では今年8月、原発から北に約20キロ離れた沖合でとれたアイナメ2匹から、事故後の魚介類調査では最高値の1キロあたり2万5800ベクレルが検出された(食品基準は100ベクレル)。
川魚でも、3月に飯舘村の新田川のヤマメから1万8700ベクレルが検出された。
ヤマメやイワナはその後もセシウムの濃度が下がらず、福島県や周辺各地で出荷制限が続いている。(2012.11.10 朝日新聞)
事故後、水産庁などが魚を約2万検体調べたところ、セシウムの濃度は低下傾向にあった。 だが、海産魚では今年8月、原発から北に約20キロ離れた沖合でとれたアイナメ2匹から、事故後の魚介類調査では最高値の1キロあたり2万5800ベクレルが検出された(食品基準は100ベクレル)。
川魚でも、3月に飯舘村の新田川のヤマメから1万8700ベクレルが検出された。
ヤマメやイワナはその後もセシウムの濃度が下がらず、福島県や周辺各地で出荷制限が続いている。(2012.11.10 朝日新聞)
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「事故後の魚介類調査では最高値」をもって危険と言い立てる朝日新聞。
調査の平均値はどのくらいなのか、また最低値はどのくらいなのか、そして重要なのはどのくらいの量の魚介を食べると人体に影響が出るのか、なのです。
「原発から北に約20キロ離れた沖合でとれたアイナメ2匹から、事故後の魚介類調査では最高値の1キロあたり2万5800ベクレルが検出」
「3月に飯舘村の新田川のヤマメから1万8700ベクレルが検出」とあります。
では、この数値が人体にどれほど危険なのでしょう。
つまり、この魚介類はどのくらいの量を食べると人体に影響があるのか。
1匹食べても危険なのでしょうか? この記事ではわかりづらいのです。
ここに札幌医科大学教授で放射線防護学者の高田純教授の著書から見てみたいと思います。以下、抜粋させて頂きます。
ちなみに「ベクトル」とはこの場合魚介などから出る放射線をいい、「シーベルト」というのはその物体から人間に受けた放射線量のことを言います。
「セシウム137は物理半減期が30年、セシウム134は2年。しかし、身体に入ったら30年や2年ずっと身体にあるわけではなく、人間の身体は代謝しているので、そんなに長く残らない。
セシウムは筋肉に蓄積するが実行半減期は100日。そのためセシウムは7万7000ベクレル食べなければ1ミリシーベルトの被曝にならない。7万7000ベクレルという相当な量を食べている日本人はいないはずだ。
2011年7月、放射性セシウムが検出された和牛の放射線量は最大のもので1キロ2100ベクレルだった。
セシウムは7.7万ベクレル食べて1ミリシーベルトなので、この和牛を37キロ食べて1ミリシーベルトで、37キロも和牛を食べる人はいない。
しかも、和牛が生きている間に和牛の体内にある放射性セシウムはどんどんなくなっていき、身体に入った放射性セシウムは30年間あるのではなく100日で半減する。殺さなくてもきれいな牧草を食べさせておけば体内のセシウムはなくなっていく」
「1ミリシーベルトで危ないと心配している人たちに言いたいのは、福島原発事故前から私たちの身体の中には天然の放射性物質カリウムがある。私たちの身体を検査すると体内カリウムの放射能は体重1キロ当たり平均で67ベクレルある。放射性物質のカリウムが多く含まれているのは納豆や昆布である。乾燥昆布は1キロ当たり1600ベクレルの放射性物質のカリウムが含まれている。放射線カリウムを含め日本人の内部被曝は年間平均0.8ミリシーベルトである」
7万7000ベクレル食べてもやっと1ミリシーベルトの被曝量と言います。
しかもそれには牛肉を“37キロ”も食べなければならないといいます。普通は1キロどころか300グラムの牛ステーキを食べただけでお腹は一杯になります。
国の安全基準が今年4月から500ベクレルから100ベクレルになりました。これも安易に信じるのではなくきちんと検証させるべきであります。