10/25日付 | ニュース トップ |
ハイチ撤収開始 装備品後送や重機譲与調整 支援隊が現地入り![]() 日高CRF司令官(右)から隊旗を授与されるハイチ撤収支援隊長の神成1佐(10月18日、朝霞駐屯地で)
ハイチで大地震の復興支援に当たってきた陸自「ハイチ派遣国際救援隊」の撤収を支援する「ハイチ撤収支援隊」(隊長・神成健一1佐以下44人)が10月19日、空自小牧基地からKC767空中給油・輸送機で出発、翌20日、現地入りした。支援隊は、現地で施設活動を終了した7次隊(隊長・35普連長の菅野隆1佐以下中方主力の約300人)をサポートする形で、ハイチと隣国ドミニカで陸自車両や重機の後送業務に当たり、来年1月までに帰国する。平成22年1月のハイチ大地震から約3年。7次隊まで延べ約2200人が派遣された陸自施設部隊によるPKO活動がまもなく終わりを迎える。
来年1月末帰国へ 撤収支援隊の出発に先立ち18日、朝霞駐屯地で出国行事が行われた。中央即応集団(CRF)司令官の日高政広陸将からハイチ撤収支援隊長の神成1佐(補統補給計画課長)に隊旗が授与され、神成隊長が派遣準備の完了を報告した。
日高司令官は訓示で「一致団結」「即応態勢の維持」の2点を要望。「撤収業務は複雑かつ広範多岐にわたり、オペレーションの中でも最も困難で神経を使う任務。最後の要員として有終の美を飾るべく最後まで誇りを持って職務に専念せよ」と激励した。 行事に先立ち、神成1佐は報道陣のインタビューに対し、「最後の派遣部隊として今までの成果を拡充するような仕事をしたい。ハイチにある陸自の装備品を日本に送ることが主体で、民間業者の役務監督も行う。無事の帰国を目指す」と抱負を語った。 撤収支援隊は陸自補給統制本部(十条)、関東補給処(霞ヶ浦など)の隊員が主力。現地では7次隊に編入され、装備品の仕分け、洗浄、通関手続き、船舶への積載などを行う。車両や重機はドミニカまで陸路で輸送し、同国からは民間船舶で日本に後送される。 現地にはトラックやトレーラーなど車両約110両のほか、油圧ショベルやドーザーなどの施設器材等が約40両ある。撤収支援隊は施設器材等をハイチに譲与する方向で台数や譲与先などについて調整を開始した。 ハイチには22年2月から7次にわたって延べ約2200人の陸自隊員が派遣され、施設部隊のPKO協力としては過去最長の2年半を超える活動となった。 派遣部隊は国連PKOハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に参加して、首都ポルトープランス市を中心に道路補修、国境道の整備、瓦礫の除去、小学校や病院など公共施設の解体、敷地造成など約200件の活動を実施した。 |
10/25日付 | ニュース トップ |
宇宙滞在決まった油井さん 「パイロット経験」生きた![]() プールの中で船外活動を模擬した訓練を行う油井さん(平成22年7月、NASAジョンソン宇宙センターで)=JAXA/NASA
「経験を生かせる場が多かった」――。日本人で5人目、自衛官出身者として、初めて国際宇宙ステーション(ISS)への長期滞在を決めた元空自テストパイロットで宇宙飛行士の油井亀美也さん(42)が、約3年半に及ぶ厳しい訓練などを振り返った。
頑張れば何でもできる。心に壁を設けるな 油井さんは平成21年2月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士候補者に大西卓哉さん(元全日空パイロット)とともに選抜され、空幕防衛課勤務を最後に2空佐で自衛隊を退職、同機構に入社した。
同年4月からNASAジョンソン宇宙センター(米テキサス州)などで行われた宇宙飛行士候補者基礎訓練では、航空自衛官、また3自衛隊の航空機全機種に搭乗し試験・評価を行うテストパイロットの経験などを生かし、厳しい訓練をこなした。 船外活動を模擬し、NASAのプールで加圧された宇宙服を着て行われた訓練では約6時間の訓練終了後、握力がほとんどなくなり、ズボンのチャックを上げられなかったことも。 テストパイロットとしての経験は随所で生きた。米フロリダ州沖合海底の閉鎖施設内で行われた訓練では、評価方法に空自テストパイロットと同じものを用いており、「知識がそのまま役に立った」。また小惑星探査機の操縦訓練では、シミュレーターに座ってすぐ操作できたことから「あなたは何者だ!」と関係者に驚かれたこともある。 一方、昨年3月に起きた東日本大震災の際、油井さんは「訓練しか、することがなかった。心が痛かった」として、訓練の様子や心境などを「国民の皆さんに(活動を)知っていただくのは義務でもある」とツイッターで発信し続けた。 油井さんのISS滞在は約3年後の27年6月ごろから約6カ月間。打ち上げ、帰還にはロシアのソユーズ宇宙船を用いるため、約2年前からロシア語の習得にも努めた。 過去最高齢の39歳で宇宙飛行士候補者に選ばれたことから「中年の星」とも呼ばれる油井さん。ロシア語を習得した経験も踏まえ、 「頑張れば何でもできる。心に壁を設けず、上を目指してほしい」と同世代にエールを送っている。 同期として誇り
将来見据え活躍を小田康夫元空将(米テストパイロットスクール卒、空自TPC創設者) テストパイロットの視点からISSの運用や科学実験などに取り組み、評価と改善を通じて宇宙開発の進歩に寄与してほしい。将来の日本の有人宇宙飛行の実現に向け、示唆を与えてくれるような活躍を期待する。 国民に夢と希望を外薗健一朗元空将(油井宇宙飛行士候補者決定時の空幕長、NEC顧問) 油井宇宙飛行士が3年後のISS長期滞在要員に任命されたことを心から祝福したい。自衛官出身の宇宙飛行士のパイオニアとして、日本国民に大きな夢と希望を与えてほしい。 |
10/25日付 | ニュース トップ |
危機管理産業展2012 最新!生活に身近な防災グッズ一堂に![]() 多数の来場者が訪れた「危機管理産業展」(写真はいずれも10月17日、東京ビッグサイトで)
災害に対する最新の製品や技術を展示する「危機管理産業展2012」が、10月17日から19日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催され、285の企業が出展。3日間で約6万2000人の来場者でにぎわった。
備えあれば憂い"少なし" 段ボール製携帯簡易トイレ、
|
10/25日付 | ニュース トップ |
24年度4―9月「スクランブル」上半期最多209回
|