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富士教導団が災派訓練 新東名使い初の機動展開 

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6/7日付
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富士教導団が災派訓練 新東名使い初の機動展開 
東海大地震を想定 200人参加

 御殿場インターから高速道路に入り、開通したばかりの「新東名」を経て被災地に向かう機動訓練中の普通科教導連隊の車両(4月20日)
 【富教団=富士、普教連=滝ヶ原】富士教導団(団長・市野保己陸将補)は4月20日、東海大地震への対処を目的に、同14日に静岡県内で開通した「新東名高速道路」を初めて使用し、「機動展開・指揮所開設訓練」を行った。
 訓練には団本部、付隊、普教連、特教導、戦教導などから計約200人が参加、開通したばかりの「新東名」と「東駿河湾環状道路」を使用し、(1)各部隊担任区への機動展開(2)指揮所開設(3)通信回線構成――の訓練を実施した。
 午前7時半、気象庁が「東海地震注意情報」を発表した、との想定で訓練をスタート。
 滝ヶ原駐屯地の普教連は、部隊災害派遣計画に基づき、1科長の野口勝広3佐を指揮官とする「先行班」を被災地に派遣。同班の車両部隊は御殿場インターから東名高速に入り、その後、新東名の区間を走行して連隊の指揮所開設予定地となっている沼津市の富士通グラウンドに着き、直ちに指揮所を開設した。
 一方、主力は佐藤文章連隊長の命令を受け、1中隊が小山町総合文化会館、3中隊が三島市南二日町広場、4中隊が裾野市総合運動公園、対戦車中隊が三島市清水町花柿田川公園に前進、それぞれ被災者救助のための活動拠点を設けた。
 普教連の各部隊87人は、指揮所開設と同時に被災地の偵察や上級部隊との通信回線構成などを行い、貴重な教訓を得た。
 

6/7日付
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川内川の決壊防止に堤防補強工法を展示

 川内川水防訓練で、堤防の決壊を防止する工法を展示する12普連隊員(鹿児島・湧水町で)
 【12普連=国分】梅雨を前に、12普連重迫撃砲中隊は5月13日、鹿児島・湧水町で行われた「川内川水防訓練」に参加した。
 今年は宮崎との県境で行われ、宮崎県えびの市などの自治体も加わり両県が共同で水害に対処する訓練を行った。
 12普連は増水した川内川の決壊を防ぐため、河川敷で「シート張工」、河川の流速を低減する「木流し工」、土砂流出による決壊を防止する「月の輪工」などの工法を展示し、自衛隊の能力を関係者に示した。
 

6/7日付
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林野火災、UH1が空中消火

 【松山】松山駐屯地はこのほど、松山市南消防署、東温市消防署と共同で林野火災対処訓練を小野演習場で行った。
 訓練には地元の市消防団小野分団を加えた4機関・約110人が参加、「震度5強の地震で林野火災が発生、倒壊家屋に閉じ込められた人命の救助要請も出た」との想定で始まった。
 最初に陸自オートバイと消防の赤バイ隊が情報収集を行い、続いて到着した消防車が消火活動、陸自はUH1ヘリを使い空中から消火を行ったほか、隊員は消防団員とともに延焼防止の作業に従事した。
 

6/7日付
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東日本大震災を教訓に… 桂駐屯地の兵站機能確認

 【中方後支=桂】中部方面後方支援隊は4月23~26日、桂駐屯地に所在する全部隊が参加して災害対処指揮所訓練を行った。
 訓練の第1課題は、昨年の東日本大震災で中方の10師団が船岡駐屯地に、東方の12旅団が福島駐屯地を拠点に活動した事例に注目、中方に増援された1個旅団(人員約1000人、車両約200両)が桂駐屯地を拠点に救援活動する場合を想定して、その受け入れ能力を分析・検討した。
 第2課題は、大型台風が関西に迫ったとの想定で、由良川、木津川、加古川、桂川の氾濫に備えた対応を行うと同時に、桂川に近い桂駐屯地がいかに方面隊各部隊を支援し、災害派遣担当区担任部隊の7連隊と連携するかを訓練した。
 第3課題は、大地震による大規模土砂災害を想定、現状の近傍災害派遣計画の実効性を検証するとともに関係部隊の即応訓練を実施した。

増援部隊の対応検討

 今回の訓練は桂駐屯地で初の試みとなったため、通常の後方支援・補給業務の傍ら、数ヵ月かけて準備。この結果、訓練は4日間の短期間だったものの、内容の濃い訓練ができたと同時に多くの教訓が得られた。
 その一部を挙げると、第1課題では燃料の不足と駐車地積の不足が確認され、また水不足に対応するには現在未使用の井戸の水質と取水調査が必要であることが分かった。
 第2課題では、京都市のハザードマップに基づき、水没地域や進出経路を新たに見積もるとともに、降雨量・時間に応じて変化する河川の水位変化を研究し、出動準備時間を改める尺度が得られた。
 また第3課題では、部隊即動の指揮手順を確認するとともに、指揮官の現場進出や通信の中継が必要になるなど、現行計画の見直しのためのデータも得られた。
 

6/7日付
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NTT回線と初連接 陸自最新システム 被災時の通信確保

 陸自「DICS(改)」とNTT災害対策機器を連接、音声回線を構成する13通信中隊員とNTTの社員(3月9日、海田市駐屯地で)
 【13旅団=海田市】13旅団は3月9日、陸自の新師団通信システム「DICS(改)」とNTTの災害対策通信機器を連接し、災害時に共同で通信回線を確保する訓練を全国で初めて実施した。
 海田市駐屯地で行われた同訓練には旅団から13通信中隊、13飛行隊など、NTTから西日本中国広島支店職員らが参加、NTTの通信機器を自衛隊ヘリに搭載して被災地に運び、両者の通信機器を速やかに連接する訓練を行った。
 防衛省はNTTコミュニケーションズ株式会社ほか3社との相互協力協定に基づき、平成20年から同様の訓練を全国で行っているが最新の「DICS(改)」を使った訓練は13旅団が初。
 訓練では、NTTの災害対策機器を13飛行隊のUH1ヘリに積み、同社操作員とともに被災地に緊急空輸するとともに、13通信中隊は同社職員と協力して「DICS(改)」とNTT通信機材を連接、音声回線を構成した。
 今回の訓練では、相互の機材の特性や問題点を把握し、その問題点を是正して回線を構成できたことは、旅団としても大きな成果となった。
 

6/7日付
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陸自、警察が対武装工作員訓練

 武装工作員が立てこもった建物の屋上にUH1ヘリで降着する32普連隊員(大宮駐屯地で)

両者隊員がヘリから屋上に降下

 【32普連=大宮】32普連はこのほど、大宮駐屯地で地元・埼玉県警と「治安出動」に関する共同実動訓練を行った。
 訓練は「武装工作員への共同対処」を目的に、首相が陸自に治安出動を下命したとの場面からスタート。検問の設置から武装工作員の発見・追尾、包囲して鎮圧するまでの一連の共同作業をブラインド方式で演練した。
 3回目となる今回は、最初に基礎訓練としてヘリによる緊急輸送、リペリングによる屋上への降下、検問での不審者対処などを行い、続く総合訓練で建物内に立てこもった武装工作員の共同制圧に臨んだ。
 武装工作員が関東地区に潜入したことをつかんだ警察は、陸自と協力して各所に検問所を設置。その直後、検問を強行突破する事案が起き、陸自と警察が共同でこれを捜索。建物3階に立てこもったことをつかんだ両者は、陸自UH1ヘリを使って対テロ部隊を建物屋上にリペリングで降下させ、陸自・警察の部隊が共同して突入、武装工作員を制圧するまでの手順を訓練した。

パトカー先導で陸自部隊が急行

 山形県警と共同して武装工作員に対処する20普連の隊員(神町駐屯地で)
 【20普連=神町】連隊はこのほど、「武装工作員が山形県内に侵入した」との想定で、山形県警との共同対処訓練を神町駐屯地で行った。
 連隊からは実動部隊として4中隊の矢萩孝幸中隊長以下23人、統裁部から50人が参加。県警からは訓練部隊57人、研修者23人が参加して午前中に情報収集訓練、午後からは工作員対処訓練を実施した。
 実動訓練は自衛隊の軽装甲機動車などが警察車両の誘導を受けて現場に急行、その後の共同検問の仕方などを演練した。訓練後は両者の連携要領などについて意見を交換した。

検問要領、侵入者制圧法などを演練

 検問での対処法について新潟県警と連携を強化する30普連隊員(新発田駐屯地で)
 【30普連=新発田】連隊は3月1日、1中隊(中隊長・佐藤光一3佐)が担任して新潟県警との共同訓練を駐屯地で行った。
 訓練は治安出動時の自衛隊と警察の共同警備要領等を向上させるもので、午前に機能別訓練、午後から想定に基づいた検問要領、武器を所持した侵入者の制圧法などを訓練した。
 終了後は研究会を行い、両者がそれぞれの検問要領等を展示、質疑応答しながら確認作業を行い、様々なノウハウを習得した。
 

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