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自衛官・一般曹候補生の採用年齢上限
「32歳」に引き上げ 防衛省方針
2018年8月16日更新
防衛省は「自衛官候補生」と「一般曹候補生」の採用年齢の上限を、現行の26歳から32歳に引き上げる方針を決め、8月8日、省令改正に向けて国民から意見を募る「意見公募(パブリックコメント)」を開始した。受け付け期間は9月6日まで。今年10月1日の施行を目指す。小野寺防衛相は7日の記者会見で「自衛官、特に一般曹候補生と自衛官候補生の採用環境は、少子化による対象人口の減少や高学歴化などで一層厳しさを増しており、防衛省では自衛隊の活動を支える人的基盤の充実強化の施策について不断の検討を行っている」と述べた。
少子化で28年ぶり変更
自衛官の採用年齢の変更は、24歳から26歳に引き上げた1990年以来、28年ぶり。
背景には少子化による募集対象人口の減少や、景気の好転による他業種との人材確保の激化があり、防衛省ではより幅広い年齢層から募集・採用を行うことで、安定的な人材確保と充足率の向上につなげたい考えだ。
上限を引き上げるのは、現在いずれも18~26歳までの高卒以上を採用対象とする任期制の「自衛官候補生」と、将来は定年までの勤務を前提に曹クラスとして現場部隊の中核を担う「一般曹候補生」。
これらに加え、有事や災害時に招集される「予備自衛官」と「即応予備自衛官」についても・・・
◇詳細は、防衛省ホームページのトップ画面→各種手続→パブリックコメント(意見公募)のページで、「自衛隊法施行規則の一部を改正する省令案等に関する意見の募集について」のタイトルで掲載されている。
防衛関連ニュース
西日本豪雨 首相が陸自部隊を激励 広島県から撤収
(2018年8月5日、14日)
2018年8月16日更新
陸自13後方支援隊が被災者のために設営した野外風呂を視察後、陸自部隊を指揮する岸川公彦中方総監(中央)を激励する安倍首相(右)=8月5日、広島県安芸郡の熊野町民体育館で
西日本豪雨に伴い、広島県内で行方不明者の捜索活動に当たってきた自衛隊は8月14日午前、県知事の撤収要請を受けて活動を終了した。岡山、愛媛両県では引き続き陸自を中心に約1000人規模に縮小し、入浴支援などを継続する。
これに先立ち、安倍首相は5日、再び広島県の被災地を訪れ、安芸郡の熊野町民体育館で入浴支援に当たる陸自13後方支援隊(海田市)などを視察。中方総監の岸川公彦陸将らと・・・
防衛関連ニュース
西日本豪雨 広島県防衛協会など地本通じ激励品
災派隊員に感謝とエール
(2018年7月23日)
2018年8月16日更新
伊藤地本長(右)に災派隊員への激励品の目録を手渡す自衛隊退職者雇用協議会の深山会長(7月23日、広島地本で)
【広島】地本は7月23日、県防衛協会と県自衛隊退職者雇用協議会から、西日本豪雨災害で活動中の隊員への激励品の寄贈を受けた。
発災当初からの自衛隊の迅速かつ献身的な活動に対し、両会では「激励品を通して隊員に感謝の気持ちとエールを送りたい」という意を表明。しかし、被災地に直接赴いての寄贈は部隊の活動の妨げとなることから、地本に託すことになった。
当日は伊藤拓也地本長が雇用協議会の深山英樹会長から激励品の目録を受け取り、災派隊員への引き渡しを約束した。
防衛関連ニュース
西日本豪雨 三重地本が初の即応予備自招集業務
(2018年7月11日)
2018年8月16日更新
西日本豪雨の被災地に派遣される即応予備自たちを激励する鹿子島洋三重地本長(左)=7月14日、久居駐屯地で
陸自のトラックに乗り込み、広島県の被災地に向けて出発する即応予備自たち(7月14日、久居駐屯地で)
被災地での即応予備自の活躍ぶりを雇用企業主(右)に説明する地本予備自室長の野中勝彦事務官(7月19日)
「自分たち即応予備自は、このような時のために訓練をしている。(被災地に)行ってきます」――。中国・四国に大きな被害をもたらした西日本豪雨で7月11日、小野寺防衛相から中方総監に即応予備自の災害招集命令が出され、中方管内の即応予備自が被災地に急行した。三重地本も初の招集命令に対応、県内の即応予備自に命令書を交付し、任務を終えて帰還した後は雇用企業のフォローも行うなど、即応予備自の災害派遣を全面的にバックアップした。
即応予備自、被災地へ急行「この時のために訓練してきた」
【三重】地本は7月11日に出された西日本豪雨の即応予備自災害招集命令に基づき、同日中に県内の47人全員の意思を確認し、翌12日、招集に応じた隊員11人の勤務先や居住地に出向き、一人一人に命令書を手渡した。三重地本が即応予備自の招集業務を行うのは今回が初めて。
これを受け、14日からの招集訓練は中止となり、新たに災派招集に応じた9人に対しても直接命令書を手渡した。
14日には19人が久居駐屯地に集結、残る1人も17日に豊川駐屯地に出頭した。即応予備自の一人は「自分たち即応予備自は、このような時のために訓練をしている。・・・
防衛関連ニュース
「イージス・アショア」円滑に導入
日米防衛相、電話で意見交換
(2018年8月10日)
2018年8月16日更新
小野寺防衛相は8月10日、マティス米国防長官と電話会談し、7月31日にロシアで開かれた日露外務・防衛担当閣僚協議「2プラス2」の成果も含め、地域をめぐる課題について幅広く意見交換を行った。
この中で両氏は、米朝首脳間の書簡のやりとりなど直近の動きを踏まえ、北朝鮮の核や生物・化学兵器を含む全ての大量破壊兵器とあらゆる射程の弾道ミサイルの「完全で検証可能、かつ不可逆的な廃棄」に向け、引き続き北朝鮮に対し、国連安全保障理事会決議の完全な履行を求める方針を確認した。
北朝鮮船舶が国連の制裁逃れのために洋上で物資を積み替えて密輸する「瀬取り」に関しては、・・・