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海自遠洋練習航海部隊 所感 横須賀~
(2018年5月21日~6月4日)
2018年6月25日更新
海自の平成30年度遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」、護衛艦「まきなみ」で編成、実習幹部191人を含む計584人)は6月4日、最初の訪問国インドネシアの首都ジャカルタに寄港した。以下は5月21日の横須賀出港からジャカルタに到着するまでの実習幹部の所感。
洋上で同胞と出合い感激 中村 洋 3海尉
日増しに青澄んでいく海や、時折高くなる波を見ていると、日本を離れていることを実感する。訓練はますます厳しくなり、今日も艦橋や甲板上に実習幹部の大きな声と汗が飛び交っている。
先日、アフリカ・ソマリア沖での海賊対処行動を終え、帰国途中の護衛艦「せとぎり」と航過した際、共に礼式を実施した。祖国から遠く離れた海の上で同胞に出合えたことに感激し、我々は互いに精いっぱい帽子を振り合った。
長期任務、自己管理に努める 明石 祥子 3海尉
我々はインドネシアのジャカルタに向け航海中だ。
先の国内を巡る近海練習航海では、洋上にいる期間は長くて4日間程度だったので、(世界一周の)本航海は我々にとって未知の領域である。以前の経験は通用しなくなり、実習、ワッチ、係の仕事などは、自分の体調を考慮しながら実施する必要がある。
長期の任務の場合、自己管理の甘さから体調を崩せば任務にも支障が出る。このため、我々も遠洋練習航海で常に最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、自己管理に努めている。
見取り稽古で同期から吸収 吉澤 和代 3海尉
艦内では同期が行う訓練を見学し、見取り稽古するものがある。記録の取り方、指揮の仕方、時間の使い方など、同期の数だけ方法があり、そこから自分の要領の悪い点や苦手意識を持っていることについても学び、アドバイスをし合うことができた。
この航海は多くの手本や方法を学べる貴重なチャンスなので、同期からしっかりと吸収していきたい。
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防衛関連ニュース
九州地方知事会と陸自西部方面隊
災害対処で相互協力協定
(2018年5月22日)
2018年6月25日更新
災害発生時の「相互協力に関する協定」を結んだ(左から)富川沖縄県副知事、蒲島熊本県知事、湯浅西方総監、広瀬九州地方知事会長(大分県知事)、山口佐賀県知事(5月22日、佐賀県庁で)
【西方=健軍】陸自西部方面隊は5月22日、佐賀県庁で九州地方知事会(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島、沖縄、山口の各県知事で構成)と「相互協力に関する協定」を締結した。
九州・沖縄での大災害に備えたもので、九州地方知事会が自衛隊法第83条第1項に基づく災害派遣要請を行って西部方面隊がこれを受理した場合、または知事会との協議で相互に協力する必要があると認めた場合、両者は相互に協力し、迅速かつ円滑に対応することを内容としている。
具体的には、西方が知事会に対し、①職員の派遣②生活必需品等の提供③医療支援に関する輸送――に協力、一方、知事会は西方に対して各県が保有する・・・
防衛関連ニュース
南スーダンPKO司令部要員が出発
安保、冨永1陸尉「職務に邁進」
(2018年6月23日)
2018年6月25日更新
内閣府の赤間副大臣(左)から激励を受ける冨永1尉(右)と安保1尉(6月5日、都内の中央合同庁舎8号館で)=内閣府PKO事務局提供
国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に第10次司令部要員として派遣される安保直之1陸尉と冨永麻美1陸尉の出発式が6月5日、東京都千代田区の中央合同庁舎8号館で行われた。
2人は23日にも日本を出発し、ウガンダで国連の研修を経て、早ければ28日にも南スーダンの首都ジュバに到着し、任務を開始する。安保1尉は施設幕僚として施設業務に関する企画・調整など、冨永1尉は情報幕僚としてデータベースの維持管理などの任務にそれぞれ約1年間当たる。
出発式では内閣府の赤間二郎副大臣が「我が国を代表して国際平和協力に貢献するという誇りを胸に、気を引き締めて業務に当たっていただきたい」と2人を激励した。
続いて、防衛省を代表して・・・
防衛関連ニュース
海賊対処支援10次隊1波が出発
(2018年6月18日)
2018年6月25日更新
アフリカのジブチで、自衛隊の海賊対処活動拠点の警備に当たる支援隊の交代のため、6月18日、10次隊の隊員約20人が成田空港から出発した。
支援隊10次隊は関谷拓郎1陸佐以下、陸自中央即応連隊(宇都宮)を基幹とする陸・海自隊員約110人で編成。続く第2、3波は7月下旬から8月上旬に出国する。
ジブチで約半年間の任務を終える9次隊(司令・岩上隆安1陸佐)の要員は、6月29日以降、8月上旬までに帰国する予定だ。
防衛関連ニュース
「医療従事者も自衛官に」
医官・衛生隊員の魅力アピール 愛知 兵庫
(2018年6月18日)
2018年6月25日更新
学会に参加した医療関係者に対し、自衛隊医官の魅力を伝える山口航空機動衛生隊長(中央)=6月1日、名古屋国際会議場で
自衛隊衛生職の訓練内容を学生に話す3後支連衛生隊の姫井2尉(壇上右)と六車地本長(同左)=5月16日、関西学院大で
防医大出身の金井宣茂宇宙飛行士(元1海尉)の活躍で、自衛隊医官にも注目が集まる中、愛知地本は名古屋市で開かれた医学会の会場に空自航空機動衛生隊(小牧)と共に広報ブースを開設し、訪れた医学生や専門学校生に世界で活躍する自衛隊医官・衛生隊員の魅力について伝えた。
臨床救急医学会で募集広報 航空機動衛生隊とコラボ 愛知
【愛知】地本は6月1、2の両日、名古屋国際会議場で開かれた「第21回日本臨床救急医学会総会・学術集会」の会場で、空自航空機動衛生隊と連携し、広報活動を行った。
同学会は、日本救急医学会に次ぐ規模の救急・災害医療学会で、総会・学術集会には、医師のほか、看護師や救急救命士、DMAT(災害派遣医療チーム)関係者や医療系専門学校生などが参加した。
これを地本は募集の絶好の機会ととらえ、航空機動衛生隊(隊長・山口大介1佐)に協力を依頼し、初めて協同で広報ブースを開設。来場した学生らに対して・・・
関西学院大で衛生講話 災害発生時の救急法展示 兵庫
【兵庫】西宮地域事務所は5月16日、関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで、3後方支援連隊衛生隊(千僧)の姫井俊美2陸尉による衛生講話を実施した。
この講話は大学側からの「大規模災害に対する陸自の救急法の考え方や態勢を学生に理解させ、自衛隊を職業選択の一つとして考えさせたい」との意向で行われ、学生約100人が聴講した。
姫井2尉は衛生隊の任務をはじめ、災害発生時の・・・
防衛関連ニュース
防大ツアー 見学者3万人を達成
教育理念や学生生活を広報
(2018年5月25日)
2018年6月25日更新
「防大ツアー」3万人達成を祝う(左から)佐藤学生、渡辺さん、武藤副校長、笠原学生(5月25日、防衛大学校で)
【防大】防衛大学校を見学できる「防大ツアー」が5月25日、見学者数が累計3万人に達成し、本部庁舎前で記念行事が行われた。
3万人目の見学者は、同日のツアーに参加した渡辺英子さん(横須賀市)。武藤義哉副校長(企画・管理担当)が花束を、学生隊学生長の笠原豪学生と学生隊学生長付1係の佐藤真琳学生が記念品を贈呈した。
防大ツアーは学校設立の背景・歴史や教育理念、学生教育や学生舎生活を広く一般市民へ広報するため平成18年5月に開始。本部庁舎、記念講堂、資料館、学生会館のほか、課業行進が見学コースとなっている。
近年は年間約3000人の参加者があり、昨年度は約3200人が参加した。
見学日は、祝祭日を除く毎週月曜日(午後)、水曜日(午前と午後)、金曜日(午後)で、所要時間は水曜日午前が約1時間40分、午後が約2時間10分。見学は無料で、事前に電話で仮予約をした後、申請書を送付する。参加当日は受付で身分証の確認が行われる。
問い合わせは電話046(841)3810内線2019、防大社会連携推進室広報ツアー係まで。