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陸自施設学校と2施団 モンゴル軍へ能力構築支援
設計や測量、土木技術を指導
(2018年4月6日~29日)
2018年6月11日更新
【東北方=仙台、2施団=船岡】陸自施設学校(勝田)と第2施設団(船岡)は4月6日から同29日まで、隊員6人をモンゴルに派遣し、首都ウランバートルの西約60キロに位置するタバン・トルゴイ統合訓練センターで、同国陸軍の工兵に対し土木に関する技術指導を行った。2施団からモンゴルへの教官派遣は初めて。防衛省が2014年度から実施している同国に対する施設分野での能力構築支援(キャパシティー・ビルディング)の一環で、6人は排水設備構築のための設計や測量など国連平和維持活動(PKO)に必要な施設作業の技能教育を行い、将来に向けての日・モンゴル友好関係の構築も担った。
今回、モンゴルに派遣されたのはチーム長(能力構築支援幹部)の入來洋平3佐以下6人。現地での教育にはモンゴル軍の工兵部隊から中級・初級幹部ら計37人が参加し、今年度第2回目の支援事業(7月16日~8月15日)の本格的な教育の実施を前に、過去3年の教育の「フォローアップ(復習)」を行った。
馬頭琴で歓迎
4月10日の開講式では、・・・
防衛関連ニュース
丸茂空幕長、防衛省でタイ空軍司令官と会談
(2018年5月28日)
2018年6月11日更新
タイ空軍司令官のジョム大将(左)と記念品を交換する丸茂空幕長(5月28日、防衛省で)
丸茂空幕長は5月28日、来日したタイ空軍司令官のジョム・ルンサワン大将と防衛省で会談し、地域情勢や防衛協力などについて幅広く意見交換を行った。
ジョム司令官は杉山空幕長(当時)の招きで来日した昨年に引き続き、2年連続で防衛省を訪問。儀仗広場で栄誉礼を受けた後、小野寺防衛相を表敬した。
空幕長との会談では、・・・
防衛関連ニュース
AH64Dヘリ墜落事故 ボルト破断で羽根抜けたか
2018年6月11日更新
今年2月5日に陸自第3対戦車ヘリコプター隊(目達原)所属のAH64D戦闘ヘリ502号機が定期整備後の試験飛行中、佐賀県神埼郡の住宅地に墜落し、乗員2人が殉職、民間人1人が負傷した事故で、陸幕の航空事故調査委員会(委員長・田克樹陸幕副長)は5月28日、事故の調査状況について発表した。
「(飛行中に)事故機のアウトボード・ボルトに亀裂が入って破断し、連鎖的に関連部品が影響を受け、メインローターブレード(羽根)が機体から外れた」ことが事故原因であると推定。整備員が同機の定期整備時に同ボルトに触れていないことなどから、「操縦や整備は事故に起因していない」との見解を示した。
AH64Dのメインローターヘッド部分は、回転軸と羽根をつなぐ22枚の薄い鋼板(ラミナ)をステンレス製のアウトボード・ボルトと同・ナットで締めて隙間なく固定している。事故機は離陸後、同ボルトが破断したことで、・・・
防衛関連ニュース
「せきりゅう」デコイを誤射
発見できず捜索終了 紀伊水道沖
(2018年5月24日、25日)
2018年6月11日更新
海幕は5月24日、1潜群5潜隊(呉)に所属する潜水艦「せきりゅう」(2950トン)が同日、紀伊水道沖の太平洋で訓練用の「自走式デコイ1型」=写真=を誤射したと公表した。
「せきりゅう」はこの日、訓練で仮想目標に対してデコイ発射の操作手順を確認していたところ、操作ミスにより誤ってデコイを発射した。
訓練用の同デコイは、発射して水中を航走した後は浮上し、18時間経過すると自沈する仕組みとなっている。炸薬や有害物質は含まれておらず、人体に影響はなく、爆発の危険性もない。
同デコイは・・・
防衛関連ニュース
<訃報> 永田 鋼吉 氏
2018年6月11日更新
永田 鋼吉氏(ながた・こうきち=元保安管制気象団司令、元空将)5月25日に不整脈による心停止で死去。87歳。告別式は近親者で行った。喪主は子息の鉄哉さん。
熊本県出身。北空幕僚長、中央航空通信群司令兼市ヶ谷基地司令などを歴任し、昭和60年3月から61年3月まで保安管制気象団司令を務めた。