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三沢でF35A配備記念式典 350人出席
防衛相「意義大きい」
(2018年2月24日)
2018年3月1日更新
青森県の空自三沢基地で2月24日、最新鋭のF35Aステルス戦闘機の初配備を祝う記念式典が開かれ、小野寺防衛相、丸茂空幕長をはじめ、日米の来賓や高官、企業関係者、地元自治体の関係者、基地隊員など約350人が出席した。小野寺大臣は訓示で「我が国にとって(F2戦闘機以来)18年ぶりとなる新たな戦闘機の配備だ。我が国を取り巻く安全保障環境は戦後最も厳しいと言っても過言ではない。F35A配備の意義は極めて大きい」と強調した。
来年度中に飛行隊新編
記念式典が行われた格納庫の前方には大きな「日の丸」が掲げられ、その前には1月26日に愛知県の三菱重工業小牧南工場からフェリーされ、3空団(三沢)の臨時F35A飛行隊に初配備された1機目の706号機が堂々と展示された。
はじめに前原総隊司令官があいさつ。「第5世代機であるF35Aの運用・維持は従来の戦闘機から大きく変わるため、航空総隊は運用要領、教育体制、後方支援体制、保全体制等からなるF35Aの運用体制を確立するとともに、現有装備品等との・・・
防衛関連ニュース
青森・漁民操業中に米軍機が湖に燃料タンク投棄
「漁業補償適切に」防衛相、知事に約束
(2018年2月20日、24日)
2018年3月1日更新
青森県の米空軍三沢基地所属のF16戦闘機が2月20日朝、同基地を離陸直後にエンジン火災を起こし、飛行場北側の小川原湖(同県東北町)に外付けの燃料タンク2本を投棄した後、基地に引き返して着陸した。湖ではシジミ漁が行われていたが、けが人はなかった。
タンクの投棄は着陸時の火災を防ぐ目的とみられ、操縦者も無事だった。自衛隊は翌21日、青森県の三村申吾知事からの災害派遣要請を受けて27日現在、海自大湊地方隊を中心とする災派部隊が燃料タンクと流出した油の回収に当たっている。
この事故を受けて小野寺防衛相は24日、東北防衛局三沢防衛事務所で三村知事と面談し、タンクから漏れ出た油の影響で全面禁漁中となっている漁業者への補償を約束した。
三村知事は「住民に重大な不安を与え、民生の安定を損なった」と述べ、・・・
防衛関連ニュース
米軍機投棄の燃料タンク捜索 海自大湊 破片や油回収
(2018年2月21日~)
2018年3月1日更新
水中処分艇で燃料タンクの捜索に向かう大湊警備隊の隊員(2月22日、青森県・小川原湖で)
米空軍三沢基地所属のF16戦闘機が2月20日に青森県の小川原湖に燃料タンク2個を投棄し、災派要請を受けた海自大湊地方隊は21日から、破片や油の回収に当たっている。
三村申吾青森県知事から中西正人大湊地方総監に21日午後2時5分、災害派遣が要請された。要請を受け大湊警備隊は直ちに隊員5人と水中処分艇1隻を小川原湖漁協に派遣し、投棄現場の確認を行った。
翌22日午前8時、大湊警備隊と・・・
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平昌五輪閉幕 体校女子健闘も力及ばず
(2018年2月25日)
2018年3月1日更新
平昌(ピョンチャン)冬季五輪は2月25日、17日間の日程を終えて閉幕した。バイアスロンに出場していた自衛隊体育学校冬季特別体育教育室(朝霞)の女子4選手は22日、最終種目のリレーに挑み、一時2位まで上げたが及ばず入賞に迫れなかった。ノルディックスキー・クロスカントリーでも吉田圭伸1陸尉が最後の50キロクラシカルに出場し、23位で終えた。
バイアスロンリレー 欧州勢が上位独占
バイアスロン女子24キロ(4人×6キロ)リレーに挑んだ立崎芙由子3陸曹、古谷沙理2陸曹、三橋李奈3陸曹、田中友理恵2陸曹の4選手の平均身長は約162センチ。男子選手並みの海外選手と比べると小柄とも言える体格で、果敢なレースを見せた。
レースは序盤、第1走者で3度目の出場の立崎3曹が見せ場をつくった。
「他の選手を恐れるのではなく、尊敬し、自分の最高のパフォーマンスに集中することを大切にしたい」と大会前に語った立崎3曹は、1回目の射撃(伏射)で5発全弾を的中させると、その後のコース(2キロ)周回間に積極的に前に出て、米国選手に続く2位にまで順位を上げた。しかし2回目の射撃(立射)後、走りで遅れ、14位で第2走者の古谷2曹へ。
早大在学中にクロスカントリーで活躍、入隊後にバイアスロンに転向した古谷2曹は3人を抜いて11位に上げたが、時折吹く風速約2メートルの風のために立射が安定せず後退。
第3走者の三橋3曹、第4走者の田中2曹は前を追ったが走力で勝る欧州選手との差を詰められず、1位のベラルーシから約3分40秒遅れ、17位で田中2曹がゴールに滑り込んだ。上位8位までを欧州各国が独占した。
4選手は「途中から雪が強く降った。乾いた・・・
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北朝鮮船籍タンカー物資積み替え
東シナ海で3例目を公表
(2018年2月20日)
2018年3月1日更新
ホースを接続する北朝鮮船籍タンカー「YuJong2号」(左)と船籍不明の小型船「闽宁油078」=2月16日午前11時20分ごろ(海自護衛艦「せんだい」が撮影)
防衛省は2月20日、北朝鮮船籍のタンカーが16日、東シナ海の公海上で船籍不明の小型船舶に横付けし、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議で禁止されている違法な積み荷の移し替え行為「瀬取り」を行った疑いがあると発表した。
海自14護隊(舞鶴)の護衛艦「せんだい」と1空群(鹿屋)のP3C哨戒機が中国・上海の東方約250キロの沖合で16日昼に撮影した写真からは、北朝鮮船籍タンカー「Yu Jong 2号」が、中国語で「闽宁油(ビンネイトクユ)078」と書かれた小型船に接舷し、ホースを接続して石油などの密輸を目的とした「瀬取り」を行っているとみられる様子が確認できる。
中国語船名の繁体字表記は「闽宁油」で、「福建 寧徳市 油槽船」を意味するという。日本政府は・・・
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浜松救難隊の殉職4隊員を葬送 副大臣、空幕長が弔辞
(2018年1月30日)
2018年3月1日更新
4隊員の御霊に敬礼、一礼する(前列左から)小川救難団司令、山本副大臣、丸茂空幕長、前原総隊司令官(1月30日、浜松基地で)
【航空救難団=入間】空自浜松救難隊のUH60J救難ヘリが夜間飛行訓練飛行中に浜松沖に墜落した事故で、殉職した4隊員の葬送式が1月30日、浜松基地でしめやかに執り行われた。
UH60J4596号機は昨年10月17日午後6時2分ごろ、浜松基地の南約31キロの洋上に墜落。機長の花房明寛2佐(42)、副操縦士の杉本英昭2佐(46)、機上整備員の吉田貴信1曹(40)、救難員の井上雅文2曹(32)=10月17日付で各1階級特別昇任=が殉職した。
式は小川能道救難団司令を執行者として行われた。遺族、山本副大臣、川勝平太静岡県知事、丸茂空幕長、前原総隊司令官ら約500人が参列、祭壇の両脇には安倍首相、小野寺防衛相からの供花が並べられた。
山本副大臣は弔辞で「国民の生命と安全を守るきわめて重要な役割を担っていた4名が不幸にしてその職に殉ぜられ、尊い生命が失われたことは、誠に無念です」と悼んだ。丸茂空幕長も「ご遺族のご心中をお察し、断腸の思いです。・・・