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日仏2+2 ACSA大枠合意 仏艦が来日し共同訓練
防衛相、パルリ軍事相と会談
(2018年1月26日、27日)
2018年2月1日更新
「次世代機雷探知技術」共同研究も早期に
日仏両政府は1月26日、4回目となる外務・防衛担当閣僚協議「2プラス2」を都内の外務省飯倉公館で開き、自衛隊と仏軍が食料や燃料などを相互に融通する「物品役務相互提供協定(ACSA)」の締結に向けて大枠で合意し、共同発表を行った。仏海軍フリゲート「ヴァンデミエール」が2月8日から12日まで日本に寄港し、海自と共同訓練を行うことも確認した。さらに、一昨年12月に日仏間で「防衛装備品・技術移転協定」が発効したことを受け、初の協力案件として「次世代機雷探知技術」に関する共同研究の早期開始でも一致した。
日仏「2プラス2」は、2014年1月(パリ)、15年3月(東京)、17年1月(パリ)に続き今回で4回目。日本から河野外相、小野寺防衛相、フランスからジャン=イブ・ルドリアン外相、フロランス・パルリ軍事相が出席した。
協議の冒頭、小野寺防衛相は「フランスはニューカレドニアや仏領ポリネシアなど太平洋に領土を有する太平洋国家だ。日仏外交関係樹立160周年の節目の年に、同じ太平洋国家どうし、自由・民主主義・法の支配といった基本的価値を共有する『特別なパートナー』であるフランスとの防衛協力を深化させることは大変重要だ」と述べた。
協議で4氏は日仏間の「ACSA」について大枠で合意し、早期の署名・締結に向けて緊密に連携する方針で一致した。協定が締結されれば、日仏部隊間の相互運用性が強化され、国連平和維持活動(PKO)やソマリア沖・アデン湾での海賊対処活動をはじめ、・・・
防衛関連ニュース
空自F35A 三沢基地に初配備
(2018年1月26日)
2018年2月1日更新
空自三沢基地に初配備されたF35A706号機を囲み、記念撮影を行う日米の三沢基地隊員(1月26日、三沢基地のエプロン地区で)=空自提供
「F35AライトニングⅡ、ようこそ三沢基地へ」――。
愛知県の三菱重工業小牧南工場で最終組み立てが行われた空自向けF35Aステルス戦闘機(706号機)が1月26日、3空団(三沢)の臨時F35A飛行隊に初配備され、同団は基地を挙げて出迎え行事を行った。
午前11時ごろ、積雪が残る三沢基地のエプロン地区で基地隊員約400人が出迎える中、愛知県の小牧基地から飛来したF35Aが上空に現れ、滑走路にスムーズに着陸した。同機は消防車の歓迎の放水アーチの下をくぐってゆっくりとエプロン地区に進み、基地隊員が待つ駐機場で停止した。
同機の風防ガラスが上がり、・・・
防衛関連ニュース
C2輸送機、任務運航を開始 硫黄島遺骨収集団を空輸
(2018年1月31日)
2018年2月1日更新
空自3輸空(美保)に昨年3月に初めて配備され、第1段階の運用試験を終えたC2輸送機が1月31日、任務飛行を開始する。空自は引き続き同型機の運用試験の第2段階を進めながら、空輸任務を行っていく。
初の任務飛行は東京・小笠原諸島の硫黄島を往復するもので、C2は31日朝、隊員の見送りを受けて美保基地を出発し、埼玉県の入間基地に着陸。戦没者遺骨収集団員を機内に乗せて・・・
防衛関連ニュース
草津白根山噴火 12旅団が災派 山頂の孤立者救助に全力
(2018年1月23日)
2018年2月1日更新
群馬県の草津白根山で1月23日に発生した噴火で、スキー客ら79人が山頂付近で一時孤立し、自衛隊は12旅団(相馬原)を中心とする約280人態勢でヘリによる輸送や陸路からの捜索などの救助活動に全力で当たった。草津国際スキー場で訓練を行っていた陸自12ヘリコプター隊(同)の隊員も被災し、部下をかばい噴石の直撃を受けた伊澤隆行3陸尉(49)=1月23日付で2階級特別昇任=が殉職した。
大澤正明群馬県知事から23日午前10時51分、岩村公史12旅団長に人命救助の災害派遣が要請され、12偵察隊(相馬原)などの隊員、さらに岩村旅団長自らも現地へ急行した。
永吉健太郎48普連長(同)らもヘリで前進。救助活動の陣頭指揮を執るとともに情報収集を行い、警察や消防など・・・
防衛関連ニュース
草津白根山噴火 伊澤3尉、部下守り殉職
統幕長「心から冥福祈る」
2018年2月1日更新
殉職した伊澤3尉の葬送式で献花した後、一礼する岩村12旅団長(右)=1月26日、相馬原駐屯地で
12ヘリ隊員も草津白根山噴火の被害を受けた。30人が草津国際スキー場で冬季スキー練成訓練を行っていた。
このうち伊澤3尉を含む上級者グループ8人は午前8時半に訓練を開始。噴火が起きた午前10時ごろは、噴火口に近い「連絡コーススカイライン」を滑走していた。
4人がコース上で、残り4人は脇の雑木林に避難したが、数分間降り続いた噴石で全員が負傷したという。コース上にいた伊澤3尉は、部下を守ろうと上に覆いかぶさったところ、背中に噴石が直撃したと見られる。
噴火が沈静化した後、負傷隊員のうち軽傷だった2人が電話で連絡。全員が・・・
防衛関連ニュース
防衛施設学会が2月7日にグラヒルで
「年次フォーラム2018」
2018年2月1日更新
防衛施設学会は2月7日、防衛省の後援で「年次フォーラム2018」を東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開く。入場は無料。
当日は午前10時半から午後5時までの間、企業などから研究成果が発表されるほか、19企業・団体がそれぞれのブースで最新技術を展示・説明する。
また午後4時からは西正典防衛大臣政策参与(元防衛事務次官)が「我が国周辺の安全保障環境」と題し、特別講演を行う。
詳しくは防衛施設学会(電話03―6273―0328)へ。