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日印首脳会談 US2輸出へ協議継続
対北圧力、最大化訴え
(2017年9月14日)
2017年9月25日更新
安倍首相は9月13、14の両日、インドを訪れ、14日に同国西部のグジャラート州の州都ガンディナガルでモディ印首相と会談、日印間で安全保障協力をさらに強化していくことで一致し、共同声明を発表した。
両首脳は、海自のUS2救難飛行艇のインドへの輸出に向けた議論を継続することで合意したほか、9月5日に東京で行われた日印防衛相会談で、新たに陸上無人車両(UGV)やロボット工学(ロボティクス)分野の研究協力に関する協議開始が決まったことなど、最近の両国間における防衛装備品・技術協力の進展を歓迎した。
さらに、・・・
防衛関連ニュース
中国軍艦艇4隻、対馬海峡北上
日本海などで中露合同演習
(2017年9月14日)
2017年9月25日更新
9月14日午後10時ごろ、中国海軍の「ルージョウ」級ミサイル駆逐艦(満載排水量7100トン、艦番号116「石家荘」)など計4隻の艦艇が、対馬海峡を北上し、日本海に入るのを海自1空群(鹿屋)のP3C哨戒機と14護隊(舞鶴)の護衛艦「まつゆき」、3ミサイル艇隊(佐世保)のミサイル艇「おおたか」が確認した。
中国艦隊はほかに、・・・
防衛関連ニュース
日豪の飛行隊が姉妹部隊に
杉山空幕長と豪空軍本部長 締結書署名
(2017年9月4日)
2017年9月25日更新
日豪輸送機部隊の「シスター・スコードロン」関係の締結書に署名した豪空軍本部長のデイヴィーズ中将(左)と杉山空幕長(9月4日、防衛省で)
【空幕】来日した豪空軍本部長のギャヴィン・デイヴィーズ中将が9月4日、防衛省を訪れ、杉山空幕長と会談した。日本滞在中、空自横田、三沢両基地を訪問した。
デイヴィーズ中将は小野寺防衛相を表敬後、杉山空幕長と会談。KC767空中給油・輸送機を装備する1輸空404飛行隊(小牧)とKC30A空中給油・輸送機を保有する豪空軍・・・
防衛関連ニュース
九州北部豪雨災派、5施団長に聞く
〝工兵部隊〟直ちに投入 初動の人命救助担う
2017年9月25日更新
渡河ボートで救助した被災者の女性を背負って安全な場所に搬送する5施団の大道祥平士長(7月6日、福岡県朝倉市福光地区で)
川をせき止めるがれきを取り除くため、濁流の中に入って重機の誘導を行う5施団の柴田桃佳2曹(7月9日、朝倉市山田地区で)
発災当時の福岡県朝倉市の状況を説明する秋葉5施団長(9月14日、小郡駐屯地で)
・・・他
今年7月、九州北部を襲った豪雨災害は福岡県の朝倉市と東峰村、そして大分県日田市に大きな被害をもたらした。3自衛隊は発災以降、最大約4000人態勢で災派活動を行い、撤収まで延べ8万2000人を投入した。この活動で初動の人命救助を担ったのが福岡県の小郡駐屯地に所在する第5施設団(団長兼駐屯地司令・秋葉瑞穂将補)だった。部隊は降りしきる雨の中、朝倉市と東峰村に急行、流木や泥に埋もれた被災地で住民の救出に当たった。そこで得られた教訓は、「何度も通って見てきた風景が災害時には変わる」そして「大自然の破壊力のすさまじさ」(秋葉団長)だった。(聞き手・浅野一歩)
災派に備え指揮所立ち上げ情報収集
7月5日の九州北部豪雨は福岡県の山間部にある朝倉市と東峰村に大雨をもたらし、その雨量は1時間に最大106ミリを記録した。午後2時半ごろには気象庁から土砂災害警戒情報が出され、同市では避難勧告が発令された。
朝倉市一帯を災害分区とするのが、5施団隷下の9施群(群長・山本真也1佐)。秋葉団長は「降雨の状況から見て、大きな災害が発生する可能性が高い」と判断し、事前に小郡駐屯地に災派に備えた指揮所を立ち上げ、同時に連絡幹部(LO)を朝倉市などに派遣し、情報収集に当たらせた。
大雨は続き、同日午後7時、福岡県知事が4師団長に災派を要請する。岩谷要師団長(当時)から派遣命令を受けた秋葉団長は、直ちに初動対処部隊を朝倉市に向けて出発させた。すでに部隊の出動態勢は整っていた。
その一方、「筑後川はここ(福岡県南部)の地域で一番大きい川。もし氾濫すれば大変な状況になる」と秋葉団長は考え、筑後川流域への災派を含むあらゆる事態に対処できるよう各部隊長や幕僚に指示を出した。
「当初は、水害による被害がメーンになると想定し、取り残された住民の救助用に渡河ボートを用意して前進させた」と団長。
しかし、現場は・・・
防衛関連ニュース
九州北部豪雨 大分地本の奮闘
久田地本長が陣頭指揮 LO役は田中日田所長
2017年9月25日更新
大分県日田市小野地区の土砂崩れ発生現場。山肌がえぐられたようにはがれ、小野川を堰き止めた(写真はいずれも8月31日)
豪雨災害を振り返る久田大分地本長。自ら日田市役所に入り、指揮を執った
当時の状況を説明する田中日田地域事務所長。4戦大などでの災派経験を生かし、部隊と自治体間の調整に奮闘した
九州北部豪雨で大きな被害を出した大分県日田市。山間部の小野地区では大規模な土砂崩れが発生、住民の救出で一刻を争う中、大分地本は日頃からの自治体とのパイプを駆使し、救援に駆け付けた自衛隊と地元機関の連携を助けた。日田市役所で陣頭指揮を執った大分地本長の久田茂将(しげのぶ)1陸佐とLO(連絡幹部)役を担った日田地域事務所長の田中輝(あきら)1陸尉に、今回の災害対処での教訓事項を聞いた。(菱川浩嗣)
地本の車が浸水
7月5日、大分市の地本で会議を終え、激しい雨の中を日田市に戻った田中所長は、すでに市内の道路が川と化し、車が冠水していく様子を目の当たりにし、「これは大災害になる!」と確信した。
地域事務所に戻ると直ちに陸自の迷彩服に着替え、市役所に急行した。そして次々と入ってくる被災情報を自身の古巣部隊で、日田市を警備隊区とする第4戦車大隊(玖珠)に伝え続けた。すでに同隊からはLOが各市役所などに向けて出発していた。
地本長も最前線
本部で情報収集に当たっていた久田地本長は6日朝、自身も日田市役所に向かった。最も大きな被害が日田で出ており、陸自主力も同市に向かっていたからだ。
「事態は一刻を争う状況だった。県庁での指揮は泉英夫41普連長(別府、当時)と自衛隊OBの防災監、田村浩仁氏(元1陸佐)に託し、日田に向かった。市役所に私がいた方が到着した部隊の初動対処がうまくいくと思ったからだ」と久田地本長。
山間部の小野地区では大規模な土砂崩れが発生していた。市役所内は情報が錯そうし、職員たちも浮き足立っていた。土砂が小野川をせき止め、約400メートルのダム湖ができているのが判明したからだ。決壊すれば、下流に恐ろしい被害をもたらすことになる。
この場に立った久田地本長の脳裏には自身が経験した平成16年の新潟県中越地震と昨年の熊本地震の現場が蘇った。意を決し、リーダーシップを取るべく前に進んだ。
「皆さん、・・・
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米比共同訓練「カマンダグ」
陸自、中即団の隊員14人を派遣
(2017年9月13日~10月11日)
2017年9月25日更新
陸自は9月13日から、フィリピンのルソン島で行われている米第3海兵機動展開部隊(3MEF)と比海兵隊の共同訓練「カマンダグ2017」に参加している。10月11日まで。
陸自からは中央即応集団の隊員14人が参加し、首都マニラ近郊のルディアルドブラウン海兵隊基地で行われている・・・
防衛関連ニュース
護衛艦「てるづき」が印海軍と親善訓練
(2017年9月11日)
2017年9月25日更新
ソマリア沖・アデン湾での海賊対処任務を終えて帰国途中の水上部隊27次隊(指揮官・近藤匡1佐)の護衛艦「てるづき」は9月9日、インド南部のコチに寄港した。
寄港中、近藤1佐と「てるづき」艦長の橋本聖一2佐はインド海軍南部コマンド幕僚長を表敬。「てるづき」乗員はインド海軍の対潜戦学校を研修し、・・・
防衛関連ニュース
台風18号で被災情報収集 陸自41普連
(2017年9月18日)
2017年9月25日更新
大分県臼杵(うすき)市で9月17日、台風18号の影響で河川が氾濫(はんらん)し、自治体だけでは孤立地域の把握が困難になったため、同日午後3時25分、大分県の広瀬勝貞知事から山田憲和41普連長(別府)に水防活動等の災害派遣が要請された。
41普連は午後4時半ごろ、駐屯地から臼杵市役所に向けて人員約110人、車両20両を前進させるとともに、県庁などにLOを派遣した。
市役所に到着した部隊は翌18日午前6時半から臼杵、津久見両市で災害に関する情報収集に当たった後、同日午後1時に県からの撤収要請を受けて活動を終了した。