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北ミサイル発射失敗 飛翔1分余、爆発し黄海に落下 

4/19日付
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北ミサイル発射失敗 飛翔1分余、爆発し黄海に落下 
破壊措置命令を解除

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 弾道ミサイル対処で万が一、住民に被害が及んだ場合を想定し、15旅団などの陸自救援隊は医療ストレッチャーを急ぎヘリに搭載する訓練などを行った(4月9日、石垣島で)
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 弾道ミサイル対応で不測の事態に備え、除染車を使って除染訓練を行った陸自化学防護隊(4月8日、那覇で)
 北朝鮮の「人工衛星」と称する弾道ミサイルが発射予告期間2日目の4月13日午前7時38分、同国西北部黄海側の東倉里ミサイル基地から発射された。ミサイルは1分以上飛翔して爆発、黄海に落下した。北朝鮮は同日、発射失敗を認めた。我が国へのミサイル落下など不測の事態に備えて厳重な対処体制を敷いていた防衛省は、同日午後6時15分、BMD(弾道ミサイル防衛)統合任務部隊に発令していた「破壊措置命令」を解除するとともに、首都圏や南西諸島に配備していた地対空誘導弾ペトリオット(PAC3)部隊とスタンダードミサイル(SM3)搭載のイージス護衛艦を撤収した。一方、国連安全保障理事会は同16日、北朝鮮のミサイル発射強行は国連決議に対する「重大な違反」として北朝鮮を強く非難する議長声明を全会一致で採択した。

「重大な決議違反」 国連安保理議長声明

 田中防衛相は13日午前8時23分から防衛省で臨時に記者会見し、「午前7時40分ごろ、北朝鮮から何らかの飛翔体が発射されたとの情報を得た。飛翔体は1分以上飛行し、洋上に落下した模様だ。我が国の領域への影響は一切ない」と発表した。
 防衛省は米軍の早期警戒情報(SEW)と、自衛隊のBMD統合任務部隊の情報を確認し、発射が失敗だったことを確認した。これを受け田中大臣は同10時半から関係幹部会議を開き、引き続き発射の詳細についての情報収集・分析と併せ、BMD統合任務部隊の警戒監視活動も続けるよう指示した。
 午後6時には防衛会議が招集され、田中大臣はBMD統合任務部隊に発令していたミサイルの破壊措置命令を解除するとともに、展開部隊の撤収を命じた。
 同8時過ぎから記者会見した田中大臣は「防衛省・自衛隊は、(北朝鮮の)発射強行に対し、国民の生命・財産を守るとの使命を果たせた。対応は適切だった」との認識を示した。
 また、ミサイル発射のSEW入信から政府発表まで40分以上かかったことについて、田中大臣は「私は、7時40分から中央指揮所にいて発射、飛行、落下場所まで確認していた。我が国に影響があるかどうかが最大のポイント。(官邸とも)連絡を取りながら防衛省としても発表させてもらった」と述べた。
 ミサイル対処に関する日米韓の連携については「ルース駐日米大使と連絡を取り合ったが、日米の連携は非常に良かった。地理的な状況から(発射確認については)韓国との若干の差は否めないが、最大限努力した」と述べた。
                        ◇
 田中防衛相は4月17日の閣議後の記者会見で、北朝鮮の弾道ミサイル発射への対応について、防衛省内に志方俊之大臣補佐官を長とする「発射事案に係わる検証および対応検討チーム」の設置を明らかにした。
 政府が検証チームを設置したことを踏まえたもので、防衛省の検証チームは自衛隊の運用面のほか、イージス艦、ペトリオットPAC3やレーダーなどの能力等を検証するとともに、今後の対応について検討を行う予定。
 

4/19日付
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北朝鮮ミサイル発射 防衛省に報道陣殺到

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 サクラの舞う中、"万が一"のPAC3の動きに備え待機する報道カメラマン(4月12日朝、防衛省グラウンド横で)
 北朝鮮が"衛星打ち上げ"と称する弾道ミサイルの発射は失敗に終わったが、発射予告期間初日の4月12日前後、ミサイルの飛翔予定コースから遠く離れた防衛省でもさまざまな慌しい動きが見られた。11日には米太平洋軍司令官のロックリア海軍大将が来省。田中防衛相、岩統幕長と会談して日米の連携を確認。12日は早朝から多数の報道陣が詰め、「ミサイル発射」の第1報がいつ出されるか、固唾をのんで待ち構えた。

緊迫の2日間 固唾をのんで待機 事実確認に追われる

 "衛星"発射予告期間初日の4月12日、東京・市ヶ谷の防衛省には早朝から多数の報道陣が詰めかけた。
 正門前の沿道は機動隊車両が配備され物々しい雰囲気。報道陣は慌しく出入りする大臣や幹部自衛官から最新の状況を聞こうとA棟10階の会見室前や1階のロビーに多数待機。厚生棟前の構内道路にはテレビ、ラジオの中継車が列を作り、その横を省職員や迷彩服姿の自衛官が行き交った。
 グラウンドに展開したPAC3発射装置2基が臨める厚生棟横の駐車場地区にもテレビクルーやカメラマンが続々と集結。ハザードランプを点滅させた警備の軽装甲機動車や発射機を盛んに撮影。サクラの花びらが風に舞う中、「万が一」の場合に備え配備されたPAC3に動きがあるのを待ったが、この日、ミサイルは発射されなかった。
 "肩透かし"のような初日から一転。13日午前8時前、韓国メディアが「ミサイル発射」を報じたとの情報が流れた。報道陣が内局広報課に殺到し、緊迫した空気の中、職員が事実確認に追われた。
 市ヶ谷周辺のある飲食店では昼すぎ、ラジオで繰り返し伝えられるミサイル爆発のニュースに店員たちは「皆やめろって言う中でやったんでしょ。(失敗して)よかったじゃない」などと話す姿が見られた。

米太平洋軍司令官視察 同盟の強固さを確認

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 岩統幕長(中央左)とPAC3を視察、報道陣に日米の連携を強調するロックリア米太平洋軍司令官(4月11日、防衛省で)
 「重要なのは日米の協力と連携」――。米太平洋軍司令官サミュエル・J・ロックリア海軍大将は4月11日、防衛省を訪れ、震災時に実証した日米の緊密な協調ぶりを両国の記者団を前にアピールした。
 同司令官は、北朝鮮への対応を巡って田中防衛相、岩統幕長とそれぞれ会談。この後、岩統幕長の案内で省内のグラウンドに設置された空自のペトリオットPAC3対空ミサイルを視察した。
 隊員から状況説明を受けた後、詰め掛けた日米の報道陣に対し、「日米共同の現場を初めて見学、日米同盟の強固さを認識した。何より重要なのは、米軍と自衛隊が相互理解、情報共有など常にあらゆる面で緊密に協力、連携していることだ」と述べた。
 この後、岩統幕長、ロックリア司令官、在日米軍司令官のバートン・M・フィールド空軍中将の3人の連名により、日米共同対処の実効性向上を確認した「共同声明」を発表した。
 

4/19日付
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日英両国 装備品共同開発で合意 3原則緩和後、初めて

 野田首相と英国のキャメロン首相は4月10日、首相官邸で首脳会談を行い、防衛装備品の共同開発・生産を行うことで合意した。昨年12月の武器輸出3原則の緩和後、日本が米国以外の国と装備品の共同開発・生産に踏み出すのは初めて。
 両首脳は会談後、「世界の繁栄と安全保障を先導する戦略的パートナーシップ」と題する共同声明を発表。声明には「装備品等に関する少なくとも一つの計画を、可能な限り早期に開始する」ことが明記されている。
 また、「両国防衛担当大臣が次の機会に、防衛協力覚書に署名する」とうたっており、近く開かれる日英防衛首脳会談で、共同研究・開発分野を具体化していくとみられる。
 政府は昨年末の安全保障会議で、武器輸出3原則等を緩和する新基準「防衛装備品等の海外移転に関する基準」を決定。従来、3原則の例外に当たるかどうか個別に行ってきた判断を見直し、「厳格な管理」のもとで、(1)平和貢献・国際協力に伴う装備品の海外移転(2)我が国と安全保障面での協力がある国などとの国際共同開発・生産――の二つを可能にした。
 声明では新基準で示した「厳格な管理」に関して、「第3国移転および目的外使用に係る厳格な管理を確保する政府間の適当な取り決めを検討する」としたほか、共同で研究・開発する装備品について、「両国の安全保障および平和的意図に資する将来の主要な計画の実現性を探求する」との枠組みを示した。
 防衛省幹部は、3原則緩和後、最初の対象国が英国となったことについて、「米国の同盟国であり一番穏当な選択ではないか」とする一方、共同開発する装備品について、「まだ総論で合意しただけであり、今後の日英交渉を通じて具体化していく」との方針を示した。
 このほか、声明では、サイバー空間の安保上の重要性を指摘、昨年11月のサイバー空間に関するロンドン会議を踏まえ、同問題に関する2国間協議の強化をうたうとともに、日英の安保・防衛分野における協力に関し、「共同演習、訓練および部隊間交流を含む安全保障および防衛協力のさらなる強化」を明記した。
 

4/19日付
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「あさゆき」に中国機接近50メートル 東シナ海

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 護衛艦「あさゆき」の周囲を近接飛行する中国国家海洋局の航空機「Y12」(4月12日、東シナ海で)
 4月12日正午すぎ、東シナ海中部海域の日中中間線付近で、航行中の海自護衛艦「あさゆき」に中国国家海洋局の航空機「Y12」が約50メートルの距離まで接近したうえ、周囲を2回ほど旋回して飛び去った。
 現場は、ガス田「白樺」近くの日中中間線の日本側。「あさゆき」は警戒監視のため航行中だった。
 

4/19日付
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露軍機相次ぎ日本海を周回

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 露軍機航跡図(4月6、10、12日)
 ロシア海軍のイリューシンIL38型対潜哨戒機2機が4月6日、佐渡島沖の日本海に進出。2機はいったん能登半島に向けて南下後、西に針路を変えて竹島沖に達すると、今度は隠岐島に向けて南進し、同島沖からは北東に転じて能登半島沖まで北上、山陰沖から能登半島沖の日本海を周回した。
 その後、2機は佐渡島、秋田沖の空域を周回し、ウラジオストク方面に戻った。
 このため、空自の北空、中空、西空のF15戦闘機などが緊急発進して対応した。領空侵犯はなかった。
                        ◇
 同10日にもロシア海軍のイリューシンIL38型対潜哨戒機2機が日本海に進出。2機は竹島、隠岐島沖から能登半島沖に北上後、佐渡島沖付近を周回して能登半島沖にいったん戻り、ジグザグを描いて秋田・加茂分屯基地沖に進出。さらに北上を続け、奥尻島沖からウラジオストク方面に戻った。
 このため、空自の北空、中空、西空のF15戦闘機などが緊急発進して対応した。
 同12日にはロシアのTu142型機(Tu95型爆撃機の海軍型哨戒機)2機が、沿海州方面から奥尻島沖を経て秋田・加茂分屯基地沖に進出。2機は佐渡島、能登半島沖を南下し、山陰沖を竹島と隠岐島の間を通過、見島沖をかすめた後、壱岐と対馬(海栗島)の間の対馬海峡東水道を抜けて東シナ海に進出した。
 2機はさらに南下を続け、沖縄諸島、先島諸島、尖閣諸島沖の東経125度、北緯27度から28度付近を複雑に周回した後、再び往路の逆ルートで山陰沖まで北上、そのまま東経135度付近に沿って日本海を北上し、沿海州方面に戻った。空自の北空、中空、西空、南混団の全航空方面隊のF2、F15戦闘機などが対応した。
 いずれも領空侵犯はなかったが、統幕は空自機が撮影した露軍機の写真と航跡図を公開した。
 
 

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