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南スーダンPKO 撤収要員 作業を続行中
司令部要員は任務継続
2017年6月9日更新
南スーダンで約5年4カ月の間、国づくり支援の国連平和維持活動(PKO)に当たってきた陸自派遣施設隊の全ての活動が5月31日、終了した。
現在、撤収支援要員の一部(最大26人)が南スーダンの隣国ウガンダとケニアに残り、日本に向けて装備品などを輸送する業務や調整手続きを行っている。作業が順調に進めば8月下旬に全員が帰国する予定。
一方、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)司令部への自衛官の個人派遣を継続する政府の方針を受け、6月10日には第9次司令部要員を務める前田優3佐(情報幕僚)と森下史康3佐(施設幕僚)が日本を出発し、11日にも、ウガンダに到着。2人は同国で国連の研修を受けた後、・・・
防衛関連ニュース
<グラフ特集>
南スーダンPKO 5年4カ月お疲れさま
陸自施設隊 活動の軌跡
2017年6月9日更新
民航機を乗り継いで南スーダンの首都ジュバに到着した陸自の現地支援調整所要員と派遣施設隊1次隊員ら(2012年1月15日)
陸自の4次隊がジュバ市の小学校敷地内に建設した簡易歩道橋「絆ブリッジ」の渡り初めを行って橋の開通を祝う生徒たち(13年7月22日)
日本隊の職業支援「さくらプロジェクト」で、南スーダンの訓練生に車両整備の技術指導を行う7次隊員(2015年5月28日、ジュバ市内で)
UNMISSの要請で、墜落機の残骸を集積する8次隊員(15年11月5日、ジュバ国際空港近傍で)
・・・他
国づくりに貢献 道路補修などインフラ整備
自衛隊の派遣施設部隊として最長5年4カ月に及んだ南スーダンでの国連平和維持活動(PKO)が5月31日、無事終結した。防衛省で30日、隊旗返還式に臨んだ安倍首相は帰国した11次隊員に「平和のために黙々と汗を流す自衛隊員を世界が称賛し、感謝している。諸君は日本国民の誇りだ」と最大限の賛辞を贈った。この歴史に残るPKOには隊員延べ約4000人が派遣され、部隊は約260キロに及ぶ道路補修など各種施設作業を完遂。さらに土木・機械技術を現地に移転するなど、各方面で南スーダンの国づくりに貢献した。11次に及んだ陸自派遣部隊のこれまでの道のりをまとめた。
アフリカで最も新しい独立国の南スーダンで5年4カ月にわたり国づくり支援に当たってきた陸自派遣施設隊のPKO活動が5月30日、防衛省で行われた隊旗返還式をもって幕を閉じた。
陸自部隊は主に首都ジュバとその周辺で幹線道路の補修をはじめ、用地造成、施設構築などのインフラ整備に従事した。
天幕生活しながらPKO活動に着手
2012年1月、最初の部隊として中央即応連隊(宇都宮)と北方(札幌)などで編成された1次隊は、日本隊の生活基盤や作業環境を構築するため、天幕生活をしながらプレハブ施設の建設や日本から送られた重機や施設器材の受け入れ作業に当たった。同時にジュベル川給水点連絡道の整備といった国づくり支援にも着手した。
続く北方(札幌)基幹の2次隊は同年5月から現地入り。施設作業を本格化させるとともに、ボランティア活動として「紛争を抜け出た尊厳ある子供たち(CCC)孤児院」を訪問するなど、南スーダンの子供たちとの交流にも積極的に取り組んだ。
3次隊は東北方(仙台)が主力。同隊は「日本紛争予防センター」が実施する南スーダンでの職業訓練事業に協力し、同国の若者たちに・・・
防衛関連ニュース
南スーダンPKO最終11次隊 田中隊長に1級賞詞
(2017年5月31日)
2017年6月9日更新
稲田大臣(右)から1級賞詞を授与される田中隊長(5月31日、防衛省で)
南スーダンで昨年12月から今年5月までの約半年間、インフラ整備などのPKO活動に当たった陸自派遣施設隊の最終・11次隊長を務めた田中仁朗1佐(5普連長)に5月31日、稲田防衛相から1級賞詞が授与された。
大臣室で行われた式には宮澤、小林両政務官、黒江事務次官、住田統幕副長、岡部陸幕長が立会。
稲田大臣は田中隊長に対し、「旺盛な責任感と不断の努力をもって職務を遂行し、・・・
防衛関連ニュース
平成29年度富士総合火力演習 8月27日公開
2017年6月9日更新
陸自の平成29年度「富士総合火力演習(総火演)」が8月27日(日)午前10時から正午まで、静岡県御殿場市の東富士演習場畑岡地区で一般公開される。
観覧希望者は、陸自公式ホームページから「一般券」または「青少年券」(29歳以下が1人でも含まれる場合)を選んで申し込む。車で来場する場合は「駐車券の希望」を選択する。
申し込みは1人1件のみで、重複応募は無効。「青少年券」は当日、29歳以下の人が来場できない場合は無効となる。
当選者には、7月下旬頃、「当選はがき」が送られる。はがき1枚で最大4人まで入場可能(乳幼児は不可)。当日は、降雨も予想されるため、帽子やカッパなどの準備が必要(傘は使用不可)。
問い合わせは陸上幕僚監部広報室(防衛省代表03―3268―3111)、または陸自ホームページの質問フォームから。
防衛関連ニュース
<訃報> 渡邊 初彦 氏
2017年6月9日更新
渡邊 初彦氏(わたなべ・はつひこ=元1術校兼浜松南基地司令、元空将)5月28日、神奈川県鎌倉市の老人ホームで死去、108歳。葬儀は近親者で行った。喪主は子息の幸彦さん。
海兵58期。幹部候補生学校長、空幕人教副部長などを歴任し、昭和37年4月から40年2月まで1術校長兼浜松南基地司令を務めた。