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爆風型衝撃波発生装置「ブラストチューブ」完成
防医大防衛医学研究センター(2017年4月7日)
2017年6月6日更新
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初公開された爆風型衝撃波発生装置「ブラストチューブ」を視察する自衛隊の医療関係者ら。実験中、部屋の外では「ポンッ」というコルクの栓を抜くような音がしただけで、振動や騒音は感じられなかった(いずれも4月7日、防医大防衛医学研究センターで)
防医大防衛医学研究センター(所沢)は4月7日、同センター外傷研究部門が開発した爆風型衝撃波発生装置「ブラストチューブ」を自衛隊の医療関係者らに初公開した。
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実爆をシミュレート 救命システムや爆傷防護に応用
装置はセンター内の縦8メートル、横12メートル、高さ2.5メートルの室内に設置され、中央にはマッハ約2の爆風と衝撃波を発生させる内径35センチ、外径40センチの衝撃波管が鎮座。
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シュリーレン装置により可視化されたデータを確認する(右から)齋藤教授、千先中央病院長、長谷防医大学校長
当日は千先康二中央病院長、陸幕衛生部長の鈴木智史陸将補が視察に訪れ、長谷和生防医大学校長、同校幹事の山田憲彦空将、河村延樹企画・管理担当副校長、櫻井裕教育担当副校長、淺野友彦診療担当副校長が同行。製造元のIHI関係者などを含め約20人が出席し、研究部門を代表して防医大の齋藤大蔵教授が概要を紹介した。
防医大では、テロなどの影響により全世界で爆傷者数が増えたことを受け、約7年前からレーザー誘起衝撃波(LISW)を用いて頭部外傷の予防をはじめ、診断や治療技術の開発研究を行ってきた。しかし、レーザーでは中動物を用いた研究ができなかったため、平成27年度予算で爆風型衝撃波発生装置の研究に着手。IHIの協力で約1年間の開発期間を経て、衝撃波を正確に発生し実爆をシミュレートできる「ブラストチューブ」を完成させた。
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衝撃波により破膜した金属板を確認する鈴木陸幕衛生部長(中央左)ら
衝撃波の発生は「2重隔膜による破膜方式」を採用。隔膜部に2枚の円形の金属板を管内に設置し、隔膜部の大気を瞬時に開放することで前後に圧力差が生じて金属板が破れ、圧縮空気が放出される。
さらに、爆風や衝撃波を可視化するシュリーレン装置を常備。高速度カメラで衝撃波を撮影し、リアルタイムでコンピューターに記録することができる・・・
防衛関連ニュース
日米爆傷フォーラムに100人
防衛技術や医学対処テーマ(2017年4月14~16日)
2017年6月6日更新
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フォーラムに参加した日米英の研究者、医療関係者ら(写真はいずれも4月14日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で)
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米側を代表して開会のあいさつを述べる米国防省爆傷研究プログラム・コーディネーティング室長のマイケル・レジーリ氏(壇上)
【防医大】防医大は4月14日から16日まで、第2回「日米爆傷フォーラム2017」を都内のホテルで開催し、日米英の3カ国から計約100人が参加した。
同フォーラムは、爆発に伴う衝撃波によって受ける「爆傷」に関する防護技術や医学的対処をテーマとしたもので、分野横断的な討議を行うことが目的。
42件の研究発表
日米が毎年交互に主催しており、昨年6月に米国主催で都内で開かれた初会合に続き、今年も防衛関係機関のほか、一般大学などを含めて計42件(うち米国19件、英国2件)に及ぶ発表が行われた。
発表内容は、▽実験動物を用いた損傷メカニズムの解明▽衝撃波の生体伝搬に関するコンピューター・シミュレーション▽人体モデルを用いた模擬実験▽臨床例の紹介▽新規圧力センサーや防護技術の開発――など多岐にわたった。
近年、イラクやアフガニスタンなどに派遣された米兵士が即製爆弾(IED)による攻撃を受けて脳損傷(頭部爆傷)を負うケースが・・・
防衛関連ニュース
水素ガスが放射線障害の予防に効果 防医大 藤田教授
米航空宇宙医学会で発表(2017年5月1日)
2017年6月6日更新
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「放射線障害の予防に対する水素ガスの有効性」について、米国航空宇宙医学会で発表する藤田1空佐(5月1日、米コロラド州デンバーで)
【防医大】防医大防衛医学研究センター教授の藤田真敬1空佐は5月1日、米コロラド州デンバーで開催された第88回米国航空宇宙医学会で「放射線障害の予防に対する水素ガスの有効性」について発表した。
同学会は航空宇宙医学関連では世界最大の規模のもので、日本からは宇宙航空研究開発機構(JAXA)を含む世界の航空医学、宇宙医学の専門家ら約2000人が出席した。
藤田教授は水素の特性について「身体に有毒な活性酸素を中和することが分かっている。小さい分子であるため血液内、細胞内を自由に移動し、有害な活性酸素の除去効率が非常に高い」と解説。
放射線障害の原因の一つが活性酸素であることに着目し・・・
防衛関連ニュース
米比共同演習「バリカタン17」に自衛隊も参加
5年ぶり2回目(2017年5月8~19日)
2017年6月6日更新
人道支援・災害救援(HA/DR)の運用能力向上を目的とした米軍とフィリピン軍による共同演習「バリカタン17」が5月8日から同19日までフィリピンで行われ、防衛省・自衛隊からも内局、統幕、陸海空自の隊員計12人が参加した。
同演習への自衛隊の参加は平成24年以来2回目で、豪州軍も参加する。訓練は「超大型台風によりフィリピン中部に大きな被害が出た」との想定で行われ、4カ国の部隊は捜索救難、物資輸送などを演練した。
自衛隊員は指揮所訓練に加わり、国際緊急援助隊の部隊運用と多国間調整に当たったほか・・・
防衛関連ニュース
自衛隊ってどんなとこ?
自衛官候補生の生活 漫画で紹介(2017年4月26日)
2017年6月6日更新
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岩手地本が作成したホームページ掲載の「自衛官候補生教育隊に潜入」記事の一場面(画像をクリックで拡大)
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営内でくつろぐ自候生たちを取材する地本の広報担当者(右)=岩手駐屯地で
【岩手】自衛隊の中の生活ってどんな様子ですか――。
受験希望者の高校生やその家族から寄せられる声に答えるべく、岩手地本は4月26日からホームページ上で「自衛官候補生教育隊に潜入」と題した特集記事の連載を始めた。
これは今春、陸自に入隊し、岩手駐屯地で営内生活を送っている自候生たちの教育訓練の日々を「マンガ風の記事」で楽しく紹介したもの。
広報担当者が密着取材で作成
昨年度の募集業務の中で若者たちから「自衛隊に入ったらどんなことをするのですか?」「訓練以外の生活はどんな様子ですか?」などの質問が多数寄せられたことから、これに回答することを目的に地本内で企画された。
地本では特集記事の作成のため、4月1日の「着隊」から、6月下旬の「教育修了」までを広報担当者が密着。教育の様子などを撮影した写真に吹き出しや効果音、自衛隊用語の解説などを書き加え、マンガ風にアレンジした。
記事では、生き生きとした自候生の表情がよく分かるようアップの写真を多用。編集を担当する地本非常勤隊員の戸部浩さんは「自候生の笑顔で、入隊希望者の家族だけでなく、自候生家族の安心感にもつなげたい」と話す。
この企画により、地本HPの「アクセス数も増えている」(戸部さん)という。
広報室では「この記事を通じて若い隊員たちの間に自衛隊でしか得られない『強い絆』が育まれていく様子も感じてほしい」と話している。