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次期政府専用機の委託教育 ANAで始まる
特輸隊の747経験者5隊員参加
(2017年5月15日)
2017年5月24日更新
次期政府専用機に決定したB777の実物大訓練模型
ANAの北井インストラクター(左)からB777のギャレーの使用法を教わる佐藤1尉(中央)ら特輸隊員(5月15日、ANA訓練センターで)
空自特別航空輸送隊(千歳、司令・加藤木一浩1佐)の空中輸送員を対象にした委託教育が5月15日、東京都大田区の全日本空輸(ANA)訓練センターで始まった。空幕は同日、モックアップ(実物大模型)を使用した訓練の様子を報道陣に公開。平成31年度から任務運航を開始する新政府専用機がANAのB777・300ERに機種換装されることに伴うもので、同社に特輸隊員の教育を委託し、平成30年度までに順次教育を終える。
「ここが747と違います、しっかりと覚えてください」――。ANAの客室乗務員(CA)北井インストラクターの説明に、特輸隊員は真剣な表情で聞き入り、メモをとっていた。
機種転換教育には現政府専用機B747・400に約3年間搭乗した佐藤光紗1尉以下5人が参加。モックアップは高さ約3メートル、長さ約15メートルで777の機内客室などを再現。5人は・・・
防衛関連ニュース
全国知事会から統幕長に感謝状 被災地復旧に貢献
(2017年5月9日)
2017年5月24日更新
河野統幕長(左)に感謝状を贈呈する全国知事会長の山田京都府知事(5月9日、防衛省で)
河野統幕長は5月9日、自衛隊の災害派遣活動が被災地の復旧に貢献したとして、「全国知事会」(会長・山田啓二京都府知事)から感謝状を授与された。統幕長が同知事会から感謝状を受けるのは初めて。
贈呈式は防衛省で行われ、住田和明統幕副長、辰己昌良総括官、深山延暁地方協力局長などが立会。
全国知事会長の・・・
防衛関連ニュース
災害時の燃料提供で協定締結 舞鶴総監部と組合
(2017年4月5日)
2017年5月24日更新
【舞鶴】舞鶴総監部は4月5日、京都府内の石油小売り約170社が加盟する京都府石油協同組合との間で「災害等の非常時における燃料等の確保に関する協定」を締結した。海自が地元石油組合と協定を結ぶのは佐世保総監部に続いて2例目。
総監部で行われた調印式では、菊地聡総監と同組合の松田好民理事長が協定書に調印。これにより、南海トラフ大地震などの非常時、舞鶴基地は小型輸送艇や車両向けの燃料を安定的に確保できるようになった。今後は・・・
防衛関連ニュース
来たれ!予備自衛官補 各地で一斉試験 愛知 函館 群馬
(2017年4月14日~17日)
2017年5月24日更新
予備自補を目指し、試験問題に取り組む受験生(4月14日、守山駐屯地で)
予備自補試験を受験する学生ら(4月15日、新町駐屯地で)
一般社会人や学生を採用し、教育訓練後に予備自衛官に任用する「予備自衛官補」の採用試験が4月14日から18日まで、全国で一斉に行われた。18歳以上34歳未満が対象の「予備自補一般職」には自衛官を目指す大学生が挑戦する場合が多く、地本では受験をきっかけに本採用につなげていきたい考えだ。今年度最初の予備自補合格発表(5月19日)を前に、各地本はその後の教育訓練の準備に着手している。
「社会に貢献したい」きっかけは熊本地震 209人挑む
【愛知】地本は4月14日から17日まで、守山駐屯地で予備自衛官補の採用試験を実施した。今回は計209人の若者が採用試験に挑んだ。
大学生ら受験者は緊張感漂う会場で試験の実施要領について説明を受けた後、適性検査、学科試験、作文などの筆記試験に臨んだ。
自衛官になるのが夢という受験者は、「まず予備自補となり自衛隊の基礎を学び、次は自衛隊幹部候補生学校入校を目指したい」「熊本地震から1年がたち、社会に貢献できる自分になりたくて受験した」などと、お世話した地本の広報官に将来の目標などを熱く語った。
経験積み将来の可能性広げたい 函館
【函館】地本は4月15、16の両日、函館駐屯地で予備自衛官補(一般)試験を実施した。
両日で17人(うち女性7人)が受験。そのうちの一人は「現在は大学生ですが、国防の一端を担う予備自補を経験して将来の可能性を広げたい」と抱負を語った。
一般30人、技能8人受験 群馬
【群馬】地本は4月15日、新町駐屯地で予備自衛官補採用試験を実施した。
群馬地本からは・・・
防衛関連ニュース
航空士基礎課程 最後の修業式を実施 鹿屋
(2017年3月13日)
2017年5月24日更新
航空士基礎(回転翼)課程の最後の修業式を行った211教空隊。前列右から6人目が木内司令(3月13日、鹿屋航空基地で)
【211教空=鹿屋】211教育航空隊(司令・木内啓人1佐)は3月13日、課程教育の効率化を図るため平成28年度末で終了する「航空士基礎(回転翼)課程」の最後の修業式を鹿屋航空基地で行った。
同課程は海自の回転翼航空士を育成するための基礎教育課程で、後続する「海曹士航空士対潜(SH60K)課程」と「航空士救護課程」に進むために必要な知識や技能を修得させるため、約8週間にわたって・・・
防衛関連ニュース
航空中央音楽隊 昭和記念公園で演奏会
200人の観客を魅了
(2017年4月29日)
2017年5月24日更新
演奏する航空中央音楽隊。中央は手拍子を促す指揮者の三宅1尉(4月29日、東京都立川市の国営昭和記念公園で)
航空中央音楽隊(隊長・那須純一2佐)は4月29日、東京都立川市の国営昭和記念公園で開かれた同公園主催による「緑のフィールドコンサート」で演奏し、約200人の観客を魅了した。空音が毎年単独で公演しているもので、今年で19回目。
空音は三宅崇生1尉の指揮のもと、アニメ「宇宙兄弟」の楽曲「ロケット・ロード」を皮切りに7曲を披露。途中、司会を務める松田留美2曹が軽快なトークで楽曲「世界にひとつだけの花」にまつわる自身の教育隊時代の思い出を語り、観衆の共感を得ていた。
アンコールは、昨年大ヒットした映画「君の名は。」の楽曲「前前前世」と空自の行進曲「空の精鋭」の2曲を演奏。会場が一体となり、手拍子と歓声がこだました。
東京都青梅市から来た池本四郎さん(82)は、「毎年聴いているが、やはり最後の『空の精鋭』に感動した」と話していた。