2009/4/11(土) 午後 8:51最近の記事練習用 Yahoo!ブックマークに登録
(4月9日午前9時頃の富士山)
御来訪感謝申し上げます。
一日遅れてしまいましたが昨日4月10日は、天皇陛下・皇后陛下の御結婚50周年の記念日でありました。
心よりお祝いを申し上げます。
お二人が御成婚された昭和34年4月10日の当時、不肖敬天愛人は3歳7ヶ月の幼児でありました。
終戦後わずか14年しか経ておらず、戦後の混乱がようやく収まり、これから高度経済成長期に向かう直前ではありながら、私の住む福島県など地方はまだまだ貧しく、一般家庭にもテレビはほとんど普及していなかったそうであります。
たまたま町の中心部で自営業を営んでいた我が家は数日前に電機メーカーからモニターとしてテレビを借りることができ、店先にテレビを置いていたところ、たちまち知れ渡ることになり、御成婚式の当日はテレビ中継を観ようと近隣の農村地帯から弁当持参で来た人達や隣近所の人達も集まって、軒先の道路にまで人が溢れ、さながら現代のWBC決勝戦の時のように「街頭テレビ」に群がるような様相を呈していたそうであります。
まだ娯楽も少ない当時を思うと、両陛下の御成婚のニュースは現代社会からは想像もつかないレベルでの国をあげての大騒ぎであったと分かるのです。
正に国全体が祝賀ムード一色に彩られた一日であったようです。
私自身は当時の記憶が全くないのですが、母から以前に聞いた話としては、いきなり我が家に人がたくさん集まって来たのでビックリしてしまい、おろおろしながらも見知らぬ大人の人に抱っこされてテレビを観ていたそうであります。
当時の地方では「三種の神器」といわれたテレビ・冷蔵庫・洗濯機のいわゆる白物家電が末端まで普及する前の状況でしたから、その後の世界が眼を見張った日本の超高度成長時代を予感する「夢と希望」に溢れた国家的慶事であったと思います。
昭和30年代といえば、今の日本、特に東京を中心に考えれば、現代のインフラの基盤が作られた年代でもあります。
昭和38年の東京オリンピックの開催に合わせて、首都高速道路、東京タワー、代々木国際競技場なども作られ、昭和39年の東海道新幹線の開通に際しては、世界中が日本の技術力に度肝を抜かれたそうであります。
それもその筈で、今から43年も前に世界で初めて高速鉄道を完成させたのが、何を隠そう第2次世界大戦で一番戦禍を被って焼け野原になった日本であり、その日本が戦後わずか20年にも満たない状況で、驚異的な復興を成し遂げ、そればかりか、戦勝国の国々でも技術的に不可能であった「平均時速200km以上」の条件をクリアーする高規格高速鉄道を世界に先駆けて実用化してしまったのですから、当時の世界状況から鑑みても正に「夢の超特急」であった訳であります。
「う~む、日本恐るべし・・!」という衝撃を世界中に与えたのでもありました。
鉄道先進国と自負するイギリス・フランス・ドイツなどのヨーロッパの大国がどれだけ焦ったことか、慌てて「高速鉄道」の開発に着手したことでもお分かりいただけると思います。
現在でも、世界の「高速鉄道」と言えば、新幹線を除くとフランスのTGVとドイツのICEの二つだけであります。
日本の「新幹線方式」の動力分散型の電車タイプの高速鉄道の技術に関しては日本が圧倒的に進んでおり、この2国は強力な牽引車(動力機関車)で客車を牽引する方式で高速鉄道を実現しましたが、加速能力、エネルギー効率などの面でも新幹線技術に遅れを取っており、ある意味、日本の敵ではありません。
現在でも、世界の「高速鉄道」と言えば、新幹線を除くとフランスのTGVとドイツのICEの二つだけであります。
日本の「新幹線方式」の動力分散型の電車タイプの高速鉄道の技術に関しては日本が圧倒的に進んでおり、この2国は強力な牽引車(動力機関車)で客車を牽引する方式で高速鉄道を実現しましたが、加速能力、エネルギー効率などの面でも新幹線技術に遅れを取っており、ある意味、日本の敵ではありません。
隣の何でもマネしたがる劣等国も時代遅れのフランスTGVを導入しましたが、時代遅れの技術さえも習得できず、円滑な運用が出来ていないようであります。
今では国内中に新幹線が走っている日本ではありますが、こんな国は世界中でも日本だけです。
世界から見ると、日本は国そのものが「夢のテーマパーク」だと書いてあるのを何かで読みましたが、国際社会の現況に眼を向けるとあながち大げさではないかも知れません。
鉄道ネタを書き出すと、つい力が入ってしまいますが、私が言いたいのは新幹線の誕生は戦後の復興期に、日本の実力と底力を改めて世界に衝撃と共に認識させた出来事であったのです。
つまり、「日本の技術力の復活」から始まった日本の高度成長が、技術などのハード面だけなく、アニメや食文化、ファッション、スポーツ等々、今では伝統・文化などのソフト面までも世界を席捲するまでに至りました。
思えば、両陛下の御結婚生活の歴史は日本の戦後の復興と国としての名誉回復、再び世界超一流国家への復帰と共に歩んで来られたのであります。
現在の自他共に許す「世界に冠たる誇るべき日本」の過程は、天皇陛下・皇后陛下の歩みであり、国民と共に培われて来たのだと考えるのです。
まさに、日本の象徴であり、日本人のお誇りなのであります。
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