皆様も、毎年初詣で神社にお参りすると思いますが、そこでどのようなことをお祈りするでしょう。
「成績がよくなりますように・・」
「欲しいものが手に入りますように・・」など、いろいろあるはずです。
皇居の中にも神社があって、そこで天皇陛下もお祈りされているのです。
しかし、そのお祈りは、
「全ての国民が安心して暮らせますように」
「国民が健康でありますように」
「世界が平和でありますように」など、
自分のためのお祈りではなく、国民や世界中の人々の幸せを願う祈りなのです。
天皇陛下はいつも、天の神様、地の神様を祈られ、
生きとし生けるものを全て安らかにあるようにとお祭りをされ続けておられます。
そのご様子はテレビなどではほとんど伝えられることはありませんが、
それでも陛下は毎日国民の幸せを祈っているのです。
ある日、天皇陛下がお話されていた時のことです。
突然、地震が起こり、宮殿が大きく揺れました。
すると、陛下は真っ先に隣の部屋のテレビのスイッチを入れられ、地震情報をご覧になられ、
「これぐらいなら大きな被害はない」とおっしゃったというのです。
そういう状況であれば、普通の人ならば、自分の家の心配や家族の心配をするのではないでしょうか。
しかし、陛下は違うのです。自分の心配ではなく、国民に大きな被害がないか、と真っ先に心配されるのです。だからこそ、即座に行動されることが、お出来になられるのです。
天皇皇后両陛下は夏にご静養になられます。
しかし、日本ではよく夏に台風が来て大きな被害が出ます。
天皇皇后両陛下は特に死者や行方不明者がたくさん出た年などは、
これまで何度もご静養をお取りやめになっております。
それは被災者の方々の悲しみや苦労を考えられてのことでした。
また、平成23年3月11日の東日本大震災では、震災の直後である3月16日には、
「・・国民一人一人が、被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ、被災者とともにそれぞれの地域の復興の道のりを見護り続けることを心より願っています」
と、『天皇陛下のお言葉』を全国民に対して発されました。
常に国民の幸福をお祈りされている陛下にとって、
国民の不幸や困難は心配でたまらない出来事なのです。
そして、陛下はどんなに困難な状況であっても希望を失わず、
国民一人一人が協力し知恵を出し合って、
無事に困難を乗り越えられるように祈り続けておられるのです。
私たちはこのことを心に刻みつつ、天長節(天皇誕生日)を心よりお祝い致しましょう。
ご歴代の天皇が、変わることなく国家国民の幸せを祈ってこられたように、
この伝統は今も受け継がれていることのありがたさを感じながら・・・。
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