ウクライナめぐり米ロ対立が鮮明に 安倍首相は難しい立場
フジテレビ系(FNN) 3月4日(火)18時41分配信
緊迫のウクライナ情勢。オバマ大統領が、ロシアを名指しで批判するなど、アメリカとロシアの対立が鮮明になる中、両国との関係を悪化させたくない安倍首相は、難しい立場に立たされている。
ウクライナ情勢をめぐり、緊張が増す、2人の大統領のにらみ合い。
すでに、1万人を超える兵士をクリミア半島に投入したとの見方もあるロシアのプーチン大統領が3日、ある場所に現れた。
ロシア西部で、戦車30両以上、ヘリコプター80機などが参加した軍事演習。
プーチン大統領は「絶対に安全に...、リスクを負わないように」と述べた。
ロシアの力を誇示するかのような演習。
この部隊が今後、ウクライナに向かうのか注目されたが、プーチン大統領は4日午後、所属の基地に戻るよう命令したという。
一方、ロシア側が、すでに掌握しているとみられる、焦点のクリミア半島。
民家の目の前には、武装した男性たちが何人も立っていた。
目的はわからないが、物々しい雰囲気が漂っていた。
マスクで顔を隠した武装集団。
当初は、軍の施設周辺で多く見られたが、今では、市街地でも見られるようになった。
クリミア半島を力で支配する構えを強めるロシア側に対し、アメリカのオバマ大統領は、カメラ前で、「ロシアが世界中から強い非難を受けているのは、ロシアが歴史の『間違った側』に立っていることを示している」と、ロシアを名指しで痛烈に批判した。
そして、オバマ大統領は「もし、ロシアが今のような行動を続けるなら、われわれは、経済的にも、外交的にも、ロシアを孤立させる措置を検討する」と述べた。
矢継ぎ早の制裁を科す構えを鮮明にしている。
オバマ・プーチン両大統領の対立が決定的になった一方で、難しい立場に置かれているのが日本。
安倍首相は3日、「『全当事者』が自制と責任を持って、慎重に行動し」と述べた。
菅官房長官は4日午前、「『全ての当事者』が最大限の自制を発揮して」と述べた。
ロシアを名指しせず、「全ての当事者」という表現を使った背景には、プーチン大統領への配慮があることを政府関係者も否定しない。
4月にはオバマ大統領、秋にはプーチン大統領の訪日を控え、揺れる安倍外交。
政府与党関係者は、「安倍首相は、『プーチン一辺倒』でやってきただけに、難しい立場に立たされた」としている。
ウクライナ情勢をめぐり、緊張が増す、2人の大統領のにらみ合い。
すでに、1万人を超える兵士をクリミア半島に投入したとの見方もあるロシアのプーチン大統領が3日、ある場所に現れた。
ロシア西部で、戦車30両以上、ヘリコプター80機などが参加した軍事演習。
プーチン大統領は「絶対に安全に...、リスクを負わないように」と述べた。
ロシアの力を誇示するかのような演習。
この部隊が今後、ウクライナに向かうのか注目されたが、プーチン大統領は4日午後、所属の基地に戻るよう命令したという。
一方、ロシア側が、すでに掌握しているとみられる、焦点のクリミア半島。
民家の目の前には、武装した男性たちが何人も立っていた。
目的はわからないが、物々しい雰囲気が漂っていた。
マスクで顔を隠した武装集団。
当初は、軍の施設周辺で多く見られたが、今では、市街地でも見られるようになった。
クリミア半島を力で支配する構えを強めるロシア側に対し、アメリカのオバマ大統領は、カメラ前で、「ロシアが世界中から強い非難を受けているのは、ロシアが歴史の『間違った側』に立っていることを示している」と、ロシアを名指しで痛烈に批判した。
そして、オバマ大統領は「もし、ロシアが今のような行動を続けるなら、われわれは、経済的にも、外交的にも、ロシアを孤立させる措置を検討する」と述べた。
矢継ぎ早の制裁を科す構えを鮮明にしている。
オバマ・プーチン両大統領の対立が決定的になった一方で、難しい立場に置かれているのが日本。
安倍首相は3日、「『全当事者』が自制と責任を持って、慎重に行動し」と述べた。
菅官房長官は4日午前、「『全ての当事者』が最大限の自制を発揮して」と述べた。
ロシアを名指しせず、「全ての当事者」という表現を使った背景には、プーチン大統領への配慮があることを政府関係者も否定しない。
4月にはオバマ大統領、秋にはプーチン大統領の訪日を控え、揺れる安倍外交。
政府与党関係者は、「安倍首相は、『プーチン一辺倒』でやってきただけに、難しい立場に立たされた」としている。
日本の国益から言えば、ロシアに付くべきだと思うよ
少なくとも欧米は、ロシアの大義名分に異議申し立てできる根拠そのものがないからね・・・
ロシアの大義名分、クリミアの保護とロシア系住民の自決は欧米が作り出した「民族自決」の原理であり、それゆえに手出しできる材料がない
そもそも、ロシアが批判されるのはやり方が豪快で強引なだけで、国際法的にはそこまで批判されるものではない
もっとも、ロシアの肩を持つわけではないがね
で、ウクライナ・・・
我が国がウクライナを救ったところで、何か利益があるのか?と・・・
ロシアは肩を持ってやれば、我が国にとって利益となる場面はそれ相応にある・・・資源であったり、領土交渉であったり、軍事的な面であったり・・・ね・・・
が、ウクライナはどうか?
財政は破綻し、ロシアにおんぶに抱っこの経済体制、EUからは梯子を外されたようなもので、東部と西部で内部分裂で政情は不安定
その上、何かするにもロシアの顔色を伺わないといけない・・・
利益なんて何もないじゃないか?
国家というのは利害が合って初めて手を結ぶものだ
何も利益がないのに手を伸ばすなんてありえないし、外交としては常軌を逸したレベルで、利用されるだけの阿呆でしかない
EUやアメリカがウクライナの肩を持つのは、ロシアに対する橋頭堡であるからで、それ以外に価値を見出すならば、ロシアに対する防波堤程度でしかない
ウクライナにある資源なんて石炭や鉄鉱石程度、そんなものは豪州や南アフリカやブラジルからいくらでも調達できる
つまり、借金の形に取るものそのものがないといえる
要するに、欧米には利用価値が少しあっても、我が国には何一つない・・・欧米と歩調を合わせるのは、同じ西側だからというだけだ
もっとも、その欧米とて一枚岩ではない
ドイツをはじめとする東欧諸国などはロシアからパイプラインで天然ガスや石油を供給されている
先年もウクライナの対価未払い問題で供給ストップになったときに東欧諸国は窮地に立たされたことは記憶に新しい
今回も同じで、東欧諸国はエネルギー安保を人質に取られているといっても過言ではない
よって、ドイツなど東欧諸国は反旗を翻す可能性も十分にあるということだ
特にドイツはEUの銀行と化しているし、脱原発でエネルギー事情は非常によろしくない
そしてハンガリーやチェコなど内陸国は沿岸国と違い、エネルギー輸入はパイプラインがメインである
それを止められるということは国家経済の破綻を意味する
我が国が過度にアメリカに配慮して、ウクライナに肩入れする必要がないことをこれらが示しているといえる
そもそも、外交とは、相手国を利用することであって、仲良しごっこをすることではない
それが大原則であり、それに従って行動するのが当然のことである