その国の技術は、「その国の財産」 である
資源のない加工国家と言われた日本が持ったのは
「技術」だった
今、それが ジャパンブランドを支えている
資源のない加工国家と言われた日本が持ったのは
「技術」だった
今、それが ジャパンブランドを支えている
制約なしの移動式洋上基地「メガフロート」
日本の技術が軍事戦略を塗り替える
2014.1.14 産経新聞
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140114/waf14011407010000-n1.htm
環境破壊少ない巨大な浮島
「沖縄の基地負担軽減、安全保障の観点から、沖縄で(人工浮島の)メガフロート設置を将来、真剣に検討した方がよい。日本本土の陸地に新たに米軍の離着陸訓練ができる場所を作るのは困難だ」小泉氏は昨年11月の記者会見でこう述べたが、メガフロートは、ギリシャ語のメガ(巨大)と英語のフロート(浮体)を合わせた造語で、造船技術を応用した人工の浮島のことをいう。船殻構造の大きな鉄製の箱を海上でつなぎ合わせて浮かべ、その上を土地のように利用する技術だ。
沿岸部を埋め立てる必要がないことから環境破壊への影響が少ない。陸上基地なら周辺住民の苦情にさらされるが、洋上に設置されるため騒音問題もクリアできる。メガフロートは海上空港、物流拠点、テーマパークなどに活用できるとされている。
平成12年には神奈川県横須賀市の沖合で1千メートル級のメガフロートが建造され、実際に飛行機を使って発着試験が行われた。
この実験で使われたものの一部を自治体が購入し、洋上の公園などに利用している。福島の原発事故の汚染水処理では、静岡市が清水港の海釣り公園として使っていたメガフロートを東京電力に譲渡した。
現在、普天間移設に関する日米合意は名護市辺野古沿岸部を埋め立ててV字型の滑走路を建設するというものだが、この合意に至るまでメガフロートが候補の一つになったことがある。この時はメガフロートを建設できるのが大手の造船業界などに限られ、地元・沖縄の業界には利益が回らないことなどから採用が見送られた。
許可不要、制約なしの洋上基地
このメガフロートを曳航(えいこう)、あるいは自力での航行が可能な推進装置をつけると洋上での移動が可能になる。この点に着目して軍事的なメリットをさらに突き詰めてみようという動きが米軍にある。世界中に展開している米軍だが、米軍の行動が制約を受けるケースがある。日本国内で言うと基地返還運動が起きている沖縄がその象徴だが、イラク戦争では同盟国のトルコがイラク攻撃のための米軍駐留を認めなかった。
こうしたことを受けて、米軍内では外国領土に駐留したり、そこを通過する必要がない軍の運用を研究しており、それはシー・べーシング構想といわれている。この構想は、米軍を投入する目的の地点に近い沿岸部から40~160キロの沖合に大規模な作戦基地を10日以内に設置しようというものだ。これだと外国政府の許可は不要になり、米軍の行動は制約されない。
米国防総省のチームは2003年にシー・べーシング構想は将来の米軍の統合作戦能力において重要なものになるという研究結果をまとめている。このシー・べーシング構想の一つとして考えられているのがMOB(Mobile Offshore Base)と呼ばれている構想で、文字通り移動式の洋上基地だ。米国内では海上石油掘削基地の技術を利用して洋上滑走路を造る案が提案されており、大型輸送機や海兵隊のオスプレイなどの利用が考えられている。
世界の海軍戦略を一変させる?
もちろん移動速度が遅く目的地点への投入に時間がかかる、建設と維持の高コスト化、攻撃に対する脆弱(ぜいじゃく)性など課題は多い。だが、IHIや三菱重工業など造船・重機大手を中心とする日本企業連合がブラジル沖で海底油田採掘地と陸上の中継点となるメガフロートの建設計画を進めているなど、技術的な問題は徐々に克服されていくとみられる。かつて日本は空母機動部隊を創設し、世界の海軍戦略を一変させた。日本の造船・鉄鋼技術の粋を集めたメガフロートを応用した移動式の洋上基地が再び、世界の海軍戦略を塗り替える日がやってくるかもしれない。
メガフロートの例- 辺野古メガフロート構想
http://kotobukibune.at.webry.info/201001/article_29.html
メガフロートの構造方法
Step1 | ||
メガフロートは、まず、長さ300m幅60mくらいの比較的小さなユニット(小さいといってもこれまでの船の最大級の寸法)を必要な数だけ各地の造船所のドックなどで製作します。世界最先端の日本の造船所の設備と技術がそのまま使えますので安価で高品質です。 | ||
Step2 | ||
このユニットは船と同じような構造をしていますので海に浮かび運ぶことができます。しかし、普通の船と違いエンジンは、ありませんから、強力なエンジンを積んだ、大型タグボートで一つ一つ建設地点まで引っ張って運んで行きます。(この運搬方法を、海上曳航と言い、これまでにも数多く採用されてきた経験豊富な方法です。) | ||
Step3 | ||
建設地点では、まず、係留装置がはじめに建設されます。この係留装置は、これまでに、原油や、LNGの受け入れ施設に用いられているシーバースのクイ式、あるいは、ジャケット式ドルフィンと同じような構造をしており、建設も同じようにできます | ||
Step4 | ||
この係留装置に、運ばれてきた最初のユニットを係留します。次にこのユニットと次のユニットをつなぎ合わせます。この作業は、洋上接合と呼ばれます。海の静かな時を選んで工事するにしても、多少の波はありますので、特殊な新工法の開発が必要になりました。メガフロート技術研究組合では、平成7年4月から平成9年3月までのフェーズ1でこの技術開発を行い、フェーズ2では、さらにブラッシュアップした方法を開発し、実用的な工法に仕上げました。 | ||
Step5 | ||
Step1~Step4を繰り返し所定の大きさにします。 |
■メガフロート (Mega-Float)
出典:Wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%88
メガフローとは超大型浮体式構造物をさし、巨大人工浮島とも呼ばれる。
メガ=巨大、フロート=浮体を組み合わせた造語であり、従来の船舶と呼ばれるものより大型の人工浮体構造物を指す。
構造
メガフロートの構造は、直方体形状の浮体ブロックを大量に生産し、つなぎ合わせて大型化したのち、固定した杭などに係留したものとなっている。各ブロックは主に造船所で建設されて建造現場へ曳航され、海洋上にて接合される。
通常の航空母艦や大型客船よりも安価に短期間で巨大構造物を造ることができるのが最大の利点である。
なおメガフロートは最終的には固定されるため、移動することが出来ない点で厳密には船舶とは異なる。ただしブロック毎に分解して移動することは可能。
概要
従来日本では海岸線を土砂で埋め立てたり、干拓を行ったりして土地を広げ、港湾施設、工場、住宅、空港、農地などの開発を行ってきた。しかしながら、このような開発を行うことで浅瀬、干潟が失われるため、近年では環境保護の観点から新規に開発を行うことが難しくなってきた。
(中略)
そこで、沿岸開発の新たな手法として提案されているのがメガフロートである。
メガフロートの工法・技術開発を目的にメガフロート技術研究組合が設立され、1995年から3年間は基本技術開発を、1998年から3年間で実用レベルの技術開発(洋上滑走路を想定)が行われた。この成果は、その後財団法人日本造船技術センターに移管されている。
大きさは大型タンカーの300倍~400倍(全長5000m時)
だそうです
こんな大きなフロートが可能なのですね
さらなる技術革新を期待します! ^^
success
だそうです
こんな大きなフロートが可能なのですね
さらなる技術革新を期待します! ^^
success
http://www.se0.info/%E6%80%9D%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/post_293/