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[転載]南鳥島のレアアースは2015年に資源評価へ。一方、中国は輸出先を失って悲鳴

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南鳥島のレアアース、2015年度に資源評価

2013.11.19 16:15(産経)資源
 経済産業省は19日、国の海底資源開発に必要な技術的課題や目標時期などを示した「海洋エネルギー・鉱物資源開発計画」の見直しを議論する有識者会合を開き、改正案のたたき台を示した。南鳥島周辺の海底の泥に含まれるレアアース(希土類)について、2015年度に資源としての可能性を総合的に評価することなどを盛り込んだ。
 改正案は、来月24日に開く次回会合で取りまとめを目指す。レアアースは、携帯電話やハイブリッド車などのハイテク機器に欠かせない鉱物。南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内の海底に、レアアースを多く含む泥が存在することが確認されている。
 改正案では、南鳥島周辺海域の海底でサンプル調査を行い、レアアースが多く存在する有望海域を特定し、資源量の試算や産出方法などについて調査。15年度に商業化に向けた課題などについて総合的な評価を行うとした。
 改正案には、次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」や、レアメタルを含む「海底熱水鉱床」の開発計画についても盛り込んだ。メタンハイドレートでは、30年代後半に民間企業による商業化プロジェクトの開始を目指し、13-15年度までの3年間で、米アラスカ州で計画する陸上での産出試験などを通じ、技術的な課題について集中的に対応する。
 経産省は、海洋政策の指針「海洋基本計画」が今年4月に閣議決定されたことを受け、その詳細について記した海洋エネルギー・鉱物資源開発計画の見直し作業を進めている。
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これまでに何度か記事にした南鳥島のレアアースです。
 小笠原諸島の南鳥島沖で今年1月下旬に実施されたレアアース(希土類)泥の調査で、海底から回収した堆積物に最大で6500ppm(1万ppmが1%)という高い濃度のレアアースが含まれていたとする分析結果が発表されています。
 
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            南鳥島
 
 
 
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 日本の海洋機構の深海調査船「かいれい」は、1月下旬に南鳥島の南側の排他的経済水域(EEZ)を中心に、水深5600~5800メートルの海底6か所から堆積物を採取して分析した結果、2か所の地点の泥で、5000ppm以上の濃度のレアアースが含まれていることが確認されています。
最大産地・中国の陸上鉱床は500~1000ppm程度で、それよりも10倍ほど高い濃度です。
 
 レアアース泥は、ハイブリッド車、液晶ディスプレーなどに用いられるジスプロシウムやテルビウムなどの希少な金属を多く含んだ泥状の堆積物です。最初は海底鉱床がハワイ沖の公海の海底で発見され、この南鳥島、そしてつい最近はインドネシア沖でも発見されました。
中でも海がそれ程深くなく、日本の排他的経済水域でもある南鳥島沖が有利です。この海域をもっと詳しく調査し、海底からの効率良い採取・運搬・精錬について検討する段階に来た訳です。
 
中国のレアアースは露天掘りで地域に公害垂れ流し。それもあと20年で枯渇するとも言われています。
日本は無尽蔵で完全に逆転しましたね。
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中国「資源外交」窮地 レアアース 輸出先失い業界悲鳴

2013.10.26 10:08(産経)鉱物
 【済南(中国山東省)=河崎真澄】レアアース(希土類)をめぐる通商紛争で世界貿易機関(WTO)が日米欧の主張に軍配をあげたことは、中国による過去20年来の資源外交戦略の失速を意味する。
 ピーク時に世界のレアアース需要の97%を供給していた中国。最高指導者だったトウ小平は1992年当時、「中東に石油あり。中国にはレアアースあり」と語り、資源輸出に戦略性をもたせることが外交カードになる、と考えていた。
 中国は3年前の尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の中国漁船衝突事件後に事実上の対日禁輸措置としてカードを切ったが、対中依存度の高さを反省した日本企業は、米国などレアアース調達先の多様化や、使用済みレアアースのリサイクルなど、2年もたたず自助努力で中国の資源外交を切り崩した。
 中国のレアアース業界関係者は、「3年前は日本がレアアースほしさに政治的妥協を急ぐと思ったが、結果は中国が最大のレアアース輸出先を失って大失敗した」と頭を抱えている。
 中国の昨年のレアアース輸出量は1万6千トンと、政府が許可した3万トン余りの輸出枠の半分程度にとどまり、関連業界は生産停止に追い込まれるなど業績が悪化した。
 今年は米国の需要増に伴って輸出量は微増しているものの、国際価格の下落が続いており、輸出額は前年の半分にも満たない。
 通商紛争でWTOの判断が有利に出て、外交カードにレアアースを取り戻すことに、いちるの望みをかけてきた中国。トウ小平の言葉も空虚な響きとなった。

転載元: くにしおもほゆ


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