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【教科書検定】国の関与が強まっては…
教科書検定に、国の関与が強まる暗雲が立ち込めてきた。文部科学省は、教科書会社が検定申請時に同省へ提出する書類に、愛国心を養うといった教育基本法(教基法)の趣旨をどう生かしたかを明示させることを決めた。また、小中高校・社会科分野の教科書検定基準を改正し、近現代史に関する政府見解の尊重を求めるという。
基準改正は検定審議会の了承が必要で、早ければ来春の中学生向け教科書検定から適用される。憲法とともに戦後民主主義を支えてきた教基法は、第1次安倍内閣の2006年に改正された。教育目標に「伝統と文化の尊重」のほか、「我が国と郷土を愛する態度」など愛国心や郷土愛を養う重要性を掲げた。愛国心教育をめぐっては、国による価値観の押し付けにつながる▽内心の自由を侵害する――など反対意見があり、抵抗感を持つ教育関係者や保護者がいるのも確かだ。
基準改正は検定審議会の了承が必要で、早ければ来春の中学生向け教科書検定から適用される。憲法とともに戦後民主主義を支えてきた教基法は、第1次安倍内閣の2006年に改正された。教育目標に「伝統と文化の尊重」のほか、「我が国と郷土を愛する態度」など愛国心や郷土愛を養う重要性を掲げた。愛国心教育をめぐっては、国による価値観の押し付けにつながる▽内心の自由を侵害する――など反対意見があり、抵抗感を持つ教育関係者や保護者がいるのも確かだ。
安倍首相は、そうした状況を快く思っていなかったのだろう。4月の衆院予算委で「(教科書に)改正教基法の精神が生かされていない」と指摘し、下村文科相も同じ考えを示した。
だが、教科書を通して心情の部分に国が強く関与しようとする姿勢は認めがたい。特定の考え方を押し付けた、戦前の国定教科書を連想する国民も少なくないはずだ。しかも下村文科相は、教基法の目標に照らして「重大な欠陥」がある教科書は不合格にするとの考えを示した。重大欠陥が、何を指すのかは分からない。
教科書会社や執筆者が愛国心教育を必要以上に意識しなければならないとすれば、国から目に見えない圧力をかけられたことになる。近現代史分野で、あえて政府見解を尊重するよう求めたのも気になる。「南京事件や従軍慰安婦の記述が偏っている」とする自民党内の意見をくんだ結果だという。だが、客観的事実に基づかなければならない教科書の記述に、政治的な思惑や主張が入り込む余地はないはずだ。近現代史の解明には時間が必要で、時の政権の見解が常に一致しているとは限らない。現行の検定基準は、「未確定な時事的事象は断定的に記述しない」と規定しており、これで十分ではないか。教科書を通して、歴史の多角的な視点を子どもたちに示したい。(2013.11.26 高知新聞)
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歴史教科書ではありませんが、あえて戦前の国語の教科書にあった『鉢の木』でこの記事へ一石を投じたい。
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雪深いある夜、上野国(群馬県)佐野の里に佐野源左衛門常世のあばら家に道に迷った旅僧が訪れた。常世は「貧乏暮しでまったく馳走もできないが」と言ってアワの飯をすすめ、せめて暖だけでもと秘蔵の鉢植えの梅、松、桜を薪とし囲炉裏にくべて精一杯のもてなしをした。そして「今は落ちぶれてはいるが、一朝鎌倉幕府に事があったら、ほころびたりともこの鎧兜(よろいかぶと)に身を包み、痩せたりともこの馬に鞭打って、一番に駆けつけ主君に命を捧げる覚悟である」と話した。
旅僧は翌朝、別れを惜しんで旅だった。後日、鎌倉からの召集の命令が来たので常世が言葉通り駆け付けると、先の旅僧は実は時の将軍・北条時頼であったとわかった。そして将軍・北条時頼ははるか上座より、「それなるは佐野源左衛門常世か。これは何時ぞやの大雪に宿を借りた旅僧であるぞ。その時の言葉にたがわず真っ先にかけて参ったのは関心である。寒い夜に秘蔵の鉢の木を切って焚いた志は何よりもうれしく思うぞ。その返礼として加賀に梅田、越中に櫻井、上野に松井田、併せて三か所の地を汝に授ける」。
常世の言葉に偽りがなかったとして、雪の夜に心からの接待を受けた礼として手厚い恩賞に与った。
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現在の教育には子供たちにこんな感動の残る情操教育がなされているのか。戦前の国定教科書を否定する前に戦前の教科書を一度読まれた方がよい。
歴史教科書は日本の将来を担う子供たちがシナや韓国のような嘘ばかりの歴史認識に対してきちんと論破できる正しい歴史認識を教えていき、日本の先人たちの数々の偉業を知り、感謝し、自分もそのようになろうと誇りを持てる教科書にしなければいけません。
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