幸いにして、JRに友人がいたので、本件について尋ねてみた
JRの場合、という前置きはあったが、基本的には同様と思っていいだろう
以下は友人の話と見解、ウィキペディアでの情報をまとめたものである
1、京釜線・KTX線はATS-S(日本国内規格)準拠が整備済み
2、京釜線・KTX線はATP(ユーロバリス仕様)化を推進
ETCS-Level1の導入(欧州式列車制御システム)
3、ATS-S
地上子を通過すると運転台において警告音(ベル)が鳴り、そこで運転士が5秒以内にブレーキをかけて(重なり位置にして)、確認ボタンを押す。この確認作業をしない場合、列車は自動的に非常ブレーキがかかる
4、ATP(ETCS)
列車が停止信号を越えて進行しようとした場合(信号冒進)、あるいは指示された速度を超過した場合に、運転手に警告するために光と音を使用し、運転手がこれらの警告に応答しなければ、自動的に列車を停止、または制限速度以下に減速させる。
5、ATSを車内運転室で機能停止させても列車は一応動く
6、ATS機能停止状態で運転した場合はすぐに指令にバレる
7、駅間閉塞はATSを用いているため自動閉塞式
8、PTCまたは、CTC+PRCは導入されていると推定
以上の情報から今回の事故はハード面に問題はなく、明確にソフト面、つまりヒューマンエラー以外に発生しようがないことが推測される
前記事でも書いている通りで、基本的には発生しようがない事故であり、無理やり発生させるためにはATSまたはATPを機能停止させて信号を無視して発車する以外に方法はないと言える
現状、KTXやムグンファ号にダイヤ上の乱れや遅れがあったのかは定かではない・・・
ムグンファ号が遅れを取り戻すために、通過と同時に発車させようと焦った結果だった可能性は十分にあるが、そんな無茶苦茶な運転が容認されているのであるとすれば、ATSもATPも何のために装備されているのかわかったものではない
斯様な起こりうるはずがない事故を航空会社、鉄道公社が続けざまに発生させるなど只事ではなく、まさに異常な世界としか思えない
元々、事故や不具合、運行打ち切り、運休が異常に多いKTXであるが、ここまで常軌を逸した事故を発生させるなど高速鉄道を運行する資格などないとさえ言える
高速鉄道を運行する以前に、基本となる安全運転と十分な保安体制、列車運行管理をするべきである