Quantcast
Channel: 電脳工廠・兵器(武器,弾薬)庫
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

[転載]朝日新聞の恥ずべき文化

$
0
0
 日本の「恥の文化」については昔から多くの評論家が書いているが、先日、若手の学者が産経新聞に寄せた一文に感銘した。
自分の備忘録として、まだお読みでない方のために敢えて記事にする。
このような若手の論者が居るとは日本はまだ捨てたものではないと安心して次世代に託していけるというものである。
 
 恥の精神は武士道から来ていると思う。
しかし筆者はさらにそれを敷衍して、恥の意識は同時代の他者の目を意識するだけでなく、過去の先人(死者)を意識したものであると言う。
つまり我々は先人を常に意識して生きているというのである。
靖国神社を参拝するのもそのひとつの例である。
 
 同時代(横軸)だけでなく歴史(縦軸)を大切にする人を保守主義者という。
そういう思いで周りをみれば、横軸だけで生きている政治家や評論家やマスコミが如何に多い事か。
 
 中韓の「靖国神社参拝」批判は対日戦略に使っているのだが、他国の威を借りて靖国神社参拝を批判する日本のマスコミや識者が多いと筆者は嘆く。
そして、中韓とは死生観や道徳観が全く違うのだから関係が悪化してもし仕方がないと突き放している。
まさしくその通り、何も日中友好や日韓友好の妨げになるなどと慌てふためく必要などないのである。
 
 中韓の批判に乗じて、靖国参拝を批判し日本を貶める朝日新聞は「恥の文化」を知らぬまさしく「恥ずべき文化」なのである。
 
産経新聞(2013/5/1)
【国家を哲学する施光恒の一刀両断】
靖国問題で浮かぶ「恥の文化」の真の意味とは…
 
 靖国神社への参拝がまたしても「外交問題」になっていますね。かつて評論家の江藤淳氏は「靖国神社参拝問題とは、日本の道徳や文化の根幹に関わる問題だ」と指摘しました。私もその通りだと思います。日本の道徳では、過去の世代、つまり死者、先人を意識することが非常に重要だからです。

 ところで日本の道徳は「恥の文化」だと言われますよね。「恥の文化」は「他者や世間の目を専ら気にかけるあまりに、主体性を持たず周囲に流されやすい同調主義を生み出す」などと批判的に論じる人が少なくありませんが、これは「恥の文化」を正しく理解しているとは言えません。むしろ戦後日本がいかに「恥の文化」をきちんと受け継いでこなかったかを示す証左だと言えるでしょう。

 「恥の文化」が本来意識すべき重要な「他者」とは、同時代の他者、つまり「世間の目」だけではありません。過去の世代、つまり死者、その集合体としての祖霊(祖先の霊)も含まれているのです。「草葉の陰から見守っている」と言うではないですか。この言葉が表す通り、日本人は「死者とのつながり」をとても大切にしてきました。民俗学者・柳田国男も「日本人の伝統的な死生観の特徴は、死者の霊は決して遠くに行ってしまわず、常に身近でわれわれを見守ってくれていると考える点にある」と述べています。

 意識すべき「他者」に過去の世代も含まれているならば、「恥の文化」は、主体性なき単なる同調主義に陥るはずはありません。過去に生きた様々な人々、その集合体としての祖霊の念に思いを馳せる。いわば横軸(同時代)だけでなく縦軸(歴史・伝統)にまで視野を広げた上で、歴史の中での自分の位置づけを反省し、今何をなすべきかを深く考えるようになる。これが本来あるべき「恥の文化」なのです。死者、先人とのつながりを深く認識することができるからこそ、単なる「恥」ではなく「文化」となるとも言えるでしょう。

 ところが、残念なことに日本人の意識は、米軍による占領を境に、戦前と戦後で大きく分断されてしまいました。靖国参拝を問題視する日本人が少なからずいることも、この「意識の分断」を如実に示していると言えます。

 私は、靖国を問題視する中国や韓国をことさら批判する気はありません。国際社会は各国の国益がぶつかり合う場です。ある民族の弱体化には、民族の歴史の記憶、特に勇敢な戦士に関する記憶を損なわせることが有効だということは国際社会では常識だと言えます。中国や韓国が対日戦略としてそうした手法をとったとしても、悪辣(あくらつ)だとも言えないはずです。
ですから日本は、中国や韓国に対して、日本古来の道徳や死生観などを何度も丁寧に説明するしかありません。それでも彼らが靖国批判を繰り返すのであれば、それ以上は何もできません。中韓とは死生観や道徳観が大きく違い、かつ中韓には他国の文化・伝統を尊重する寛容さがないというだけの話なのです。それで中韓と関係が悪化したとしてもしょうがありません。

 ですが、他国の威を借りて、靖国参拝を批判する国内のマスコミや識者が多いことは嘆かわしい限りです。例えば朝日新聞は「隣国の神経を逆なでする行動が流行のように政治家に広がることを憂慮せざるを得ない」(4月24日付社説)と断じています。おそらく日本人の道徳や死生観、あるいはその重要性について考えたこともないのでしょうね。過去の世代とのつながりを失ったばかりに自分までも見失い、周囲の視線ばかりを気にする。こうなってしまうともはや「恥の文化」とは言えません。現代日本の「恥ずべき文化」ではないでしょうか。
 
【プロフィル】施 光恒
 せ・てるひさ 昭和46年、福岡市生まれ、福岡県立修猷館高校、慶應義塾大法学部卒。英シェフィールド大修士課程修了。慶應義塾大大学院法学研究科博士課程修了。法学博士。現在は九州大大学院比較社会文化研究院准教授。専攻は政治哲学、政治理論。趣味はアルゼンチン・タンゴ。
 
**********************************************************
朝日新聞は恥ずべき文化だと思う方はクリックを!
『にほんブログ村』政治ブログ
『FC2ブログランキング』
**********************************************************

転載元: 反日勢力を斬る(2)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 8971

Trending Articles