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[転載]「アナタは勘違いしている?国の借金のウソ」

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「アナタは勘違いしている?国の借金のウソ」

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林山火風と申します。縁あってらばQに寄稿させて頂くことになりました。ゲストを交えながら、政治経済について分かりやすくコラムを書いていきます。
今回のテーマは『国の借金問題』についてです。
ゲストに廣宮孝信さんを迎えています。
 
 
 
【林山】日本は世界で何番目にお金持ちなのでしょうか?日本国家のバランスシートを見ると、日本の対外純資産は252兆円もありますね。
【廣宮】世界1位です。日本は21年連続世界一のお金持ち国家です。
【林山】まずバランスシートとはなんですか?
【廣宮】バランスシートとは誰がどのくらい資産や借金があるか、どこから借りたり、どこに貸しているかを1枚にまとめたものです。
【林山】日本国家のバランスシートを作るキッカケはなんですか?
【廣宮】実は私も7年前までは日本破綻論を信じていました。
「日本銀行の《資金循環統計》を見ると、『個人の正味資産が1100兆円』しかない。もう何年かしたら政府の借金がその1100兆円になって破綻する」という、「破綻本」でよくある話です。
しかしその後、税理士試験の会計の勉強をすることになり、そしてマクロ経済を学んだ後、「マクロ経済というのは政府や個人や企業を全部が全部、連結決算したものか!」と気づき、政府と個人、それに企業を加えた全部の資産と負債のバランスを見てやれば良いんだ、と気づいたんです。
【廣宮】ちなみに、私が本を出すきっかけになったのは、名古屋市長の河村たかしさんが衆院議員だったころ(2008年)、テレビで「国の借金は大丈夫だと前提で政策を考えなければいけません」と発言した時に、他の出演者が完全に無言となっていたのを見て、「正しいことを言っているのに、なぜ誰も何も言わないのか?」と義憤に駆られ、何かしなければと思ったことでした。
【林山】国の借金1000兆円以上あると報道されていますがおかしくないですか?政府の借金は1050兆円ありますが、資産が471兆円もありますよね。常識的に考えて、政府の純粋な借金は579兆円と言うべきじゃないですか?
【廣宮】そうですね。それに加えて、個人や企業の純資産が830兆円あり、政府の純借金580兆円を大幅に上回っている!というべきです。民間の純資産830兆円から政府の純借金580兆円を差し引いた250兆円が対外純資産、いわば、国全体の貯金です。
【林山】それに国の借金1000兆円以上で国民1人あたりの借金が800万円以上というのもおかしいですよね?政府にお金を貸しているのは国民や企業でしょう?
【廣宮】そうですね。国全体では資産が5620兆円で、負債が5370兆円、差し引きすると対外純資産250兆円となります。
【林山】政府が国民や企業に借金をしている関係って、銀行の預金に似ていませんか。銀行預金は、国民や企業にとって資産だけれど、銀行にとっては借金です。政府の借金が増えると、国民や企業の資産が増えるということですか?
【廣宮】その通りです。
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政府の借金増加は、基本的に民間の貯金増加となるんです。ちなみに、政府の借金についてひと言。私がその後、河村たかしさんにお会いした時、河村さんが「銀行が借金である預金を増やすと褒められるのに、政府が借金を増やすと駄目だというのはおかしい」と力説されていました。
【林山】グラフを見ると一目瞭然ですね。バブル崩壊以降、政府が財政出動で借金を増やすほど民間の貯蓄が増えています。
【林山】お金は日本の中をグルグル回っているということですね。『金は天下の回りもの』という言葉がありますが、わたしは水の循環をイメージしました。空から雨が降ってきて、川を流れて、海に流れ込み、空へと返るイメージです。
みんな将来が不安で水を自分の池に貯め込み、誰も水を使わないからドンドン川の水位が落ちてきて、さらに不安になって水を貯め込む。まさに悪循環。これがデフレスパイラルですね。
どうすれば悪循環が好循環になるのでしょうか?
【廣宮】おカネを使わず民間が借金を減らしているときに、政府までおカネを使わず借金を減らすと経済はますます悪化します。それが1929年大恐慌が起こったメカニズムです。おカネを使わず民間が借金を減らしているときは、政府が借金を増やしてどんどんおカネを使えば良いんです。ただ、できるだけ将来につながる投資となる使い方が望ましいでしょう。そうすると、将来、「水」そのものの量を増やせる話になります!
政府の財政再建、支出の切り詰めは、景気が良くなり、民間が喜んで借金を増やしながら設備投資や住宅投資をバンバンやるようになってからにすればいいんです。
【廣宮】ちなみに、アメリカの議会予算局(公的機関)も「景気が悪い間は財政赤字を増やし、良くなってから切り詰めて財政再建するというやり方がある。景気が良くない時に政府が支出を切り詰めると景気が腰折れしてしまう。」という分析結果を、アメリカ議会に対して提供しています。日本でもアメリカでも、基本的にやるべきことは同じです。
【林山】なるほど!「民間の貯蓄を国の借金が上回って財政破綻する」なんていうのはウソですね。だって政府が国債発行して財政出動をドンドンすると、仕事とお金が民間に流れ、一部は税収で政府に戻りつつ、残りは個人や企業の銀行の口座に行き、そして国債を支えることになります。ただ循環しているだけ!
実際にデータを見ても「政府の借金が増えるほど、民間の貯蓄がそれ以上に増えています」景気が良くなるまで財政出動しないといけないのに、緊縮財政しているんだから長期のデフレ不況になる、というのも納得です。
【林山】次回がありましたら、さらに掘り下げたり、色々な真実の話をデータと共に提供しますので、読者の方には御支援をお願いします。ありがとうございました。
※日本の多くの問題は、間違った情報が一般常識になっていることが原因です。真実の情報を日本人が共有した時、日本経済には長い冬を終えて春が訪れます。
 
 
 
みんなTVとかで『国の借金が~』とか色んな情報にかく乱されているのでしょうが、これが真実です!
アベノミクスファイト!
 
『安心・希望・誇り』
を日本人に

転載元: ローリージャパンの日々雑感!


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