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かつて戦争拡大を煽ったことは新聞の汚名。非武装、非侵略の精神を貫き憲法九条を死守する
「外交問題の処理に最大の禁物は興奮と偏見である。公平を期する新聞でさえかなり不十分な報道をもって民間に無用の興奮をそそっている」
これは一九三一(昭和六)年九月十八日の旧満州・柳条湖事件を報じた新聞報道を批判した中央公論の巻頭言。
これは一九三一(昭和六)年九月十八日の旧満州・柳条湖事件を報じた新聞報道を批判した中央公論の巻頭言。
現在の尖閣諸島や竹島の領土問題で新聞は冷静なのか、肝に銘ずべき切言です。
日本の新聞の歴史で最も悔やまれ、汚名となっているのは満州事変を境にしてのその変節です。それまで軍を批判し監視の役割を果たしていた各紙が戦争拡大、翼賛へと論調を転換させたのです。国民を扇動していったのです。
その中で時流におもねらず敢然と戦ったジャーナリストといえば東洋経済新報の石橋湛山でした。帝国主義の時代にあって朝鮮も台湾も満州も捨てろと説いた「一切を棄(す)つるの覚悟」や「大日本主義の幻想」は百年を経てなお輝く論説です。イデオロギーではない戦争否定の理念、ヒューマニズム、学ぶべきリベラリストでした。
その中で時流におもねらず敢然と戦ったジャーナリストといえば東洋経済新報の石橋湛山でした。帝国主義の時代にあって朝鮮も台湾も満州も捨てろと説いた「一切を棄(す)つるの覚悟」や「大日本主義の幻想」は百年を経てなお輝く論説です。イデオロギーではない戦争否定の理念、ヒューマニズム、学ぶべきリベラリストでした。
(2013.1.1 東京新聞)
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アホウドリというのがいます。アホウドリはなぜそのような名がつけられ、絶滅の危機に立たされたのでしょう。外敵がいなかったので人間が現れた時に防ぐことも逃げることすら知らなかったのです。
また、生まれた時から大切に平和に育てられた犬は、石を拾っても棒を持ち上げても何の警戒もしません。普通の犬や猫はすぐに逃げて目につくところにはいないでしょう。国際社会も同じです。
いまは平和なんだと思い込んでいます。たしかに周りで軍事行動や戦闘はありません。しかし、日本の国家主権は侵されていないでしょうか。北方領土は奪われたまま、竹島には上陸することも出来ず、尖閣には毎日のようにシナが領海付近に来て、今や領空侵犯も狙っています。民間人が何人、いや何百人も拉致されても日本政府は手をこまぬいたままです。他国の利益は我が国の不利益です。軍事力のない外交力の弱さにつけいられていることは間違いないのです。しかもその相手国に性懲りもなく支援をしてきたのですから侮られて当然であります。
上の記事にある石橋湛山は、靖国神社を廃止しろと言ったり、明治神宮を建てることに反対した大正デモクラシーのリベラリストです。この石橋湛山の「帝国主義の時代にあって朝鮮も台湾も満州も捨てろと説いた」と東京新聞は書いていますが、本当に馬を鹿というくらい馬鹿です。
なぜ日本は日清、日露戦争を国の命運を賭けて戦ったのか、歴史がわからないから単純にこういうことを書いてしまうのでしょう。日本が朝鮮を捨てたらロシアに奪われてしまうのは明々白々でした。実際に日露戦争直前にはロシアが義和団の乱の後、満州に居座り、朝鮮にまで手を伸ばしてきて、誰の言うことも聞かなくなっていたのです。そのまま放置していれば間違いなく朝鮮はロシアの領土になり、次は日本とであったのです。また、満州は日本が日露戦争によって正式に得た権益があり、当時の「防共」のためにも満州はどうしても抑えておかねばならなかったのです。
また東京新聞は「十五年戦争」と書いて、満州事変から大東亜戦争を一緒にしていますが、満州事変は1933年の塘沽協定で停戦しているのです。その間の支那事変が起きる1937年まで、どの戦いを戦争というのでしょうか。日本が15年間も戦争をし続けてきたように書くべきではないでしょう。
歴史に学べば、1941年12月10日に大本営政府連絡会議で、今次の戦いは支那事変を含めて大東亜戦争と呼ぶとして、12月12日にそれを閣議決定しているのです。大東亜戦争に満州事変は含まないのです。
しかも”熱狂”の十五年戦争と書いてありますが、戦争をするように煽ったのは左翼であったのです。コミンテルン会議で「従来のように戦争に反対するのではなく、戦争に導いて日本を敗戦させる」の指令から、革新軍人や革新官僚、革新知識人、マスコミを使って日本を戦争に導いていたのです。
「湛山の非武装、非侵略の精神は日本国憲法の九条の戦争放棄に引き継がれたといえます。簡単には変えられません」
まさに、日本にアホウドリになれと言って絶滅させたいのでしょう。
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