はやぶさ後継機公開 小惑星「1999JU3」探査 26年打ち上げ予定
2012.12.26 20:47産経
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、小惑星から微粒子を採取し平成22年に帰還した探査機「はやぶさ」の後継機「はやぶさ2」の機体を初公開した。26年12月に打ち上げを予定している。
有機物や水が存在するとみられる別の小惑星「1999JU3」を探査し、生命の原材料や地球の海水の起源を探る。地表の岩石の微粒子だけでなく、新たに開発する衝突装置でクレーターを作り、地下の粒子も持ち帰る。30年に到着、32年に帰還する予定。
機体は本体部分と太陽電池パネルが完成、来年は性能試験や機器の取り付けを進める。計画を率いる国中均教授は「粒子の回収は世界が驚いた素晴らしい探査方法。はやぶさ2で小惑星の内部からも回収し、世界に先駆けた技術をさらに洗練させたい」と話した。
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「はやぶさ2」と探査対象の小惑星「1999JU3」についての詳しい説明はコチラ
モチは餅屋で、JAXAの解説が一番です。
私はJAXAが書きたくても書けないことを書きましょう。
この計画は野田総理のときに、「仕分け」結果を受けて予算が大幅に削られ、その後、世論の反発にビビって総理が予算復活させるというスタンドプレイが行なわれています。
技術者たちは民主党政権に翻弄されて、大変な苦労をしている筈です。
JAXAは公表していませんが、詳細設計などに余計な労力と時間がかかったのではないかと思います。
それでも頑張ってここまで漕ぎ着けてくれました。
私は「仮組立」と分かり易く表現しましたが、正式には「一次噛みあわせ試験前の組立」です。機器をまず組み立ててみて、互いの電気信号のやり取りに問題がないかどうかの試験を行い、そのあと各種の試験が続きます。
来年12月の打ち上げに向けてハードなスケジュールです。