東京国立博物館で特別展「出雲-聖地の至宝」の宇豆柱(左)をご覧あそばされる天皇、皇后両陛下 御尊影=13日午後、東京・上野
君が代
謹んでお伝えいたします。
畏くも天皇、皇后両陛下におかせられましては、17日から4日間の日程で沖縄県に行幸啓あそばされる。大東亜戦争の沖縄戦で亡くなった戦没者の遺骨を納める国立沖縄戦没者墓苑(糸満市)で供花あそばされるなど、改めて先の大戦の犠牲者に追悼の気持ちを示しあそばされる。践阼後4度目となる沖縄行幸啓。沖縄戦の遺族は「両陛下はいつも沖縄に心を寄せてくださっていることが、ひしひしと感じられる」と話す。
今回の訪問では、両陛下は糸満市で「第32回全国豊かな海づくり大会」に御親覧あそばされる。大会前日には沖縄入りされ、戦没者追悼の象徴とされる沖縄平和祈念堂や国立沖縄戦没者墓苑を訪れられ、ご親拝あそばされる。
この日程は、、両陛下の強いご希望を反映されたものです。
「わざわざ、大会会場から離れた戦没者墓苑まで足を運んでくださる。私たち遺族にとって大きな励ましになる」。父親、弟ら5人を失った沖縄県遺族連合会長の照屋苗子氏(76)のコメント。
陛下の側近によると、毎年6月23日には、沖縄に思いをはせて黙礼あそばされ、犠牲者や遺族のために静かに過ごされているという。
心ある沖縄県民の方々は歓迎の提灯行列をされるそうです。両陛下もきっと喜ばれるでありましょう。
まつろわぬ赤子にでも、幸せをひたすら祈りあそばされる両陛下。
心から御無事をお祈り致します。
畏くも天皇、皇后両陛下におかせられましては13日、東京都台東区の東京国立博物館で、「古事記」が今年編纂(へんさん)1300年を迎えたことと、出雲大社で60年に1度の大遷宮が来年行われることを記念して開かれている特別展「出雲-聖地の至宝-」をご覧あそばされた。
天神地祇(てんじんちぎ)とは、すべての神々の総称です。
天神地祇は二つのグループに分類されます。
皇祖、天照大御神 (あまてらすおおみかみ) の命をうけて、高天原から地上に降りたとされる(天孫降臨)瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)と天降った神々の総称を、天神(あまつかみ)、地祇は初めから葦原中国(あしはらなかつくに)に誕生した神々の総称を地祇といいますが、高天原から天降った素戔男尊(すさのおみこと)の子孫である大国主神(おおくにぬしのかみ)などは国津神とされています。すなわち皇室は国のすべての神々を祭祀されておられるのです。
我国の神々は、、『古事記』(こじき)や『日本書紀』(にほんしょき)に記載され、神社におまつりされている神々だけが、その全てではありません。
八百万(やおよろず)の神々がいらっしゃるといわれます。八百万とは、数え切れない程たくさんという意味です。八百八で「やおよろず」と読みます。
水の都大阪は、八百八橋、東京のことを、花の大江戸八百八町と呼びますが、これらも実際の橋の数、町の数ではなく、それだけ多いことを意味します。
四季の移りかわりに敏感に反応しながら生活のいとなみを続けてきた私たちの祖先は、農耕民族として太陽や雨などをはじめ、自然の恵みは、何よりも大切にしました。
自然界に起こる様々な現象、天変地異、それを神さまの仕業として畏(おそ)れ敬(うやま)ったことに信仰の始まりがあります。そして自然をつかさどる神々は、私たちの生活のすべてに関わる神として、人々に崇(あが)められるようになったのです。
11月23日にも、畏くも天皇陛下が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧め、また、自らもこれを食しあそばされ、、国民のため、その年の収穫に感謝あそばされる。宮中三殿の近くにある神嘉殿にて執り行われるのが新嘗祭(にいなめさい)といいます。。
現在のような、お金の流通が主でなかった時代、その年の収穫物は国家としてもそれからの一年を養う大切な蓄えとなることから、大事な行事として皇極天皇の御代に始められたと伝えられています。
現在でも、稀であるが、新嘗祭まで新米を口にしない風習も残っています。
神宮のお祭りの本義は、天皇陛下が親しく天照大御神をお祭りされるところにあります。また畏くも今上陛下が宮城で自ら稲作をあそばされ、その年の初穂を天照大御神に奉納され、ご神徳を称え奉り、ご神恩に奉謝されるとともに、そして「国平らかに、民安かれ」と祈られます。